【セントウルS予想2018】ファインニードル、確かな成長ぶりに期待
勝ち馬にスプリンターズステークスへの優先出走権が与えられるレース「セントウルステークス」が、今週末開幕週の阪神競馬場で開催されます。サマースプリントシリーズの最終戦ということで、夏競馬を締めくくる重要な一戦でもあります。
過去の上位馬には、今年高松宮記念を制したファンニードルや、昨年のサマースプリント王者で惜しくも8月に亡くなったばかりのラインミーティア、2016年の高松宮記念の覇者ビッグアーサー、ハクサンムーンにロードカナロアといった名馬がズラリと名を連ねます。
有力馬が集まりやすくレベルの高い一戦ですし、同競走の上位馬はこの後活躍する傾向も見られ、出世レースとしても注目が集まります。
そんなセントウルステークスで今年まず注目したいのは、昨年の覇者ファインニードルです。最近のスプリント路線は確固たる主役が不在という印象を受けますが、そんな中でも国内では高松宮記念を制し、香港のチェアマンズスプリントでも4着に健闘し、現スプリントチャンピオンとして頭角を現しはじめてきている印象です。
大目標は秋のスプリンターズステークスで、このセントウルステークスでひと叩きして春秋スプリントG1連覇を目指します。昨年の夏は北九州記念から始動し、セントウルステークスから本番のスプリンターズステークスへというローテーションでしたが、今年は前走の香港遠征からは約4ヶ月の休み明けとなりますし、おそらくある程度の斤量も背負うことになるでしょう。去年と勝手は違ってきますが、昨年はまだ未完成だったことを考えれば、目下の充実ぶりが光る今年は昨年以上の期待があるのではないでしょうか。
この馬に関して言えば、やはり評価したいのはその「成長力」でしょう。今年の始動戦であった1月のシルクロードステークスでは馬体重がプラス18キロと大幅な馬体増で挑みながら、力の要るタフな馬場の中で内で上手く立ち回り、逃げるセイウンコウセイの後ろに付けたポジションも抜群の位置でしたし、2馬身差を付ける完勝ぶりは文句なしの内容でした。
高松宮記念はタフな馬場でさらにハイペース。ここでは外目から進め、最終コーナーでもしっかり我慢ができており、コーナーでロスがありながらも最後の直線ではジリジリとですがしぶとく伸びて強敵レッツゴードンキを競り落としての勝利でした。
内での上手い立ち回りや、外目のハイペースでも伸びる脚。馬体重18キロ増は後肢の筋肉の増量分と考えれば納得ですし、この2戦だけ見ても精神的にも身体的にも成長していることが伺えます。
シルクロードステークスと高松宮記念では本命馬にして馬券でお世話になっている馬なので、個人的にも信頼を寄せている1頭です。今回のセントウルステークスでもこの馬を中心とした馬券で勝負したいと思います。