今週は2歳G2「デイリー杯2歳S」が阪神競馬場で開催。来年のクラシック戦線を占う意味でも重要な2歳重賞の1つとして注目される一戦です。ということで、今回は過去10年間のデータをもとにデイリー杯2歳Sのレース傾向を探っていきたいと思います。

■上位人気が好成績、堅実決着傾向が強め

人気は「1番人気」が最多の4勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多となっています。複勝率は80%と高く、軸としての信頼度は高めです。勝ち馬は10頭中8頭が「3番人気以内」から出ており、勝ち馬は3番人気以内から出やすい傾向となっています。また、3着内に入った30頭中23頭が「5番人気以内」となっており、人気馬同士の決着が多めです。下位人気を見てみますと「10番人気以下」は3着内が1回のみとなっており、穴馬はほとんど絡みません。「6～9番人気」は2着が4回と連には絡んでいますので、狙うならこのあたりでしょう。上位が堅実なので大きく荒れることはなく、堅実決着傾向が強いレースと言って良いでしょう。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■「8枠」＆「先行」が好成績

コースは京都の芝1600mを使用。2020～2022年は開催がスライドした影響で阪神競馬場での開催となっているため、「枠番」と「脚質」については京都の傾向に焦点を当て、京都で開催された2014年から2019年と2023年の過去7回分のデータをまとめました。

枠は「3枠」と「8枠」が2勝ずつを挙げており、連対数と3着内の回数は「8枠」が最多となっています。全体的にはそこまで極端な傾向は見られませんが、その中では大外枠の「8枠」が好成績です。

脚質は「先行」が最多の4勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。また、「逃げ」も3頭が馬券に絡んでおり、前目で競馬をする馬が好走傾向にあります。

■馬体重の増減が「-3～+3kg」だった馬に注目

馬体重の増減は、最多の5勝を挙げ、連対数と3着内の回数が最多の「-3～+3kg」に注目です。

■「関西牡馬」が中心

性別は9勝を挙げている「牡馬」が中心となります。所属は「栗東」が9勝を挙げており、関西馬が中心となります。

■前走は「新馬」、前走着順は「1着馬」が中心

前走レースはほとんどの出走馬が新馬戦を勝ち上がってきた馬なので、必然的に前走は「新馬」と「未勝利」の2レースが占める形となります。また、前走着順においても、前走を勝ち上がってきた馬がほとんどのため、「1着」の馬が占めるかたちとなります。レースの特徴的な要素が反映してのもので、傾向とは言い難いところがあるので、参考レースとしての重要度はそこまで高いとは言えないでしょう。キャリアの少ない2歳戦なので、参考レースは特定のレースを重要視するよりも内容を見るしかなさそうです。

■騎手はフラットな傾向

騎手は現役騎手では「武豊」が唯一最多の2勝を挙げていますが、今年は騎乗予定がありません。他の騎手に傾向らしい傾向は見られませんので、騎手についてはフラットな目線で予想したいと思います。