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【CBC賞2026】ディアナザールは危険な人気馬か?人気の理由と不安材料を分析

公開: 2026/08/07 20:05

中央競馬
【CBC賞2026】ディアナザールは危険な人気馬か?人気の理由と不安材料を分析

今週のCBC賞で最も評価が難しい一頭を挙げるなら、ディアナザールだろう。

前走の鞍馬Sでは、初の芝1200m戦ながら3着を確保。しかも勝ち時計1分6秒4という京都芝1200mのコースレコード決着に対応したもので、勝ち馬フリッカージャブに食らいついた内容は高く評価できる。一方で、今回は前走以上に厳しい先行争いが予想されるだけに、人気ほど信頼していいのかという視点も必要になってくる。

能力は本物だが、不安材料も存在。その両面からディアナザールを検証していきたい。

レコード決着で証明した高いスピード能力

前走の鞍馬Sは、ディアナザールにとって初の芝1200m戦。それまでは1800mから徐々に距離を短縮するローテーションを歩み、スプリント戦は未知の領域だった。それでもスタートを決めると迷いなくハナへ立ち、レコード決着という極限のスピード勝負の中で最後まで粘り込み3着を確保した。

前半3F33秒1、後半3F33秒3というほぼイーブンラップは、単純な前残りではなく地力が問われる流れ。その中で初距離ながら結果を残した点は、スプリント適性の高さを十分に示したと言えよう。

今回は1200m2戦目。レースの流れを一度経験した上積みは小さくないはずだ。

成長を続ける馬体が短距離適性を高めている

デビュー当初は470kg台前半だった馬体は、現在では500kg前後まで成長。

ロードカナロア産駒らしく筋肉量が増え、完成度が高まったことで、距離適性もマイルからスプリント寄りへシフトしてきた印象を受ける。

一方で、1800m戦でも勝利しているように骨格には余裕があり、純粋なスプリンターというよりも、スピードとスタミナを兼ね備えたタイプだ。

この特徴は坂のある中京芝1200mでは大きな武器になる。直線の急坂で失速しにくく、高速決着だけでなく持久力を問われる展開にも対応できるだけの下地は持っていると見る。

名門牝系が支える確かなポテンシャル

血統背景も魅力的だ。

祖母はイギリス2歳女王ドナブリーニ。母ドナウブルーは関屋記念、京都牝馬ステークスを制した重賞2勝馬で、ヴィクトリアマイルでも2着に好走している。

さらに叔母には三冠牝馬ジェンティルドンナがおり、日本競馬を代表する名牝系の出身である。母自身も繁殖として阪神牝馬ステークス3着のドナウデルタを送り出しており、一族の活力は今なお衰えていない。

ロードカナロアとの配合によってスピード能力が強化され、年齢を重ねるにつれて短距離色が濃くなってきた点も、この血統らしい成長曲線と言える。

「左回り巧者」という好材料

今回の舞台が中京に替わる点もプラス材料だ。

左回りでは新潟新馬戦、東京のベゴニア賞、中京の納屋橋特別と3戦3勝。コーナーワークや走りのフォームを見ても左回りの方がリズム良く走れている印象がある。特に中京では1600m戦ながら逃げ切り勝ちを収めており、コースそのものへの不安は少ない。

当然1600mと1200mでは求められる能力が異なるが、「左回りが合う」という事実は軽視できない材料だ。

最大のポイントは「展開への対応力」

一方で、不安材料もある。

前走の鞍馬ステークスはスムーズにハナを奪えたことで、自分のリズムで競馬ができた。

しかし今回は、前年のCBC賞を逃げ切ったインビンシブルパパ、前走で前半3F32秒4という超ハイペースを押し切ったコウセキなど、快速馬が複数参戦予定。簡単に単騎逃げへ持ち込める保証はない。

もし競り合う形になれば序盤で脚を使うことになるし、控える競馬になった場合は、1200mという忙しい流れの中でリズムを崩さないかがポイントになる。

前走はスプリント初挑戦だったため参考外とも考えられるが、「逃げなくても力を出せるか」という点は今回初めて問われることになる。

追い切りはまずまず

最終追い切りは栗東CWで6F83秒5、ラスト1F11秒6をマーク。追走したタガノエルピーダに半馬身遅れた。

数字だけを見ると物足りなく映るが、1週前には川田将雅騎手を背に6F85秒4-1F11秒3を記録し、併せ馬にも先着。斉藤崇史調教師も「順調に状態は上向いている」と前向きなコメントを残した。調教内容だけで大きく評価を下げる必要はないだろう。

ただし、陣営が課題として挙げる「気難しさ」や「最後まで集中して走り切ること」は、展開が厳しくなった時にどう影響するか注視したいポイントである。

能力上位は間違いないが、人気とのバランスが鍵

ディアナザールは7戦して【4・1・1・1】。唯一馬券圏外だった阪急杯でも4着と、大きく崩れたことがない。

初の1200mで高速決着に対応した前走、名門牝系の血統、左回りでの好成績、そして成長著しい馬体と、人気を集めるだけの根拠は十分に揃っている。

しかし、今回は前走以上に厳しい先行争いが予想される組み合わせであり、スプリント戦で逃げられなかった場合の競馬はまだ未知数だ。

能力そのものを疑う必要はない。ただ、「人気だから絶対」という評価ではなく、展開や位置取りまで含めて判断したい一頭である。

スプリント2戦目でさらなる成長を見せ、名門牝系の血を重賞タイトルへとつなげるのか。それとも厳しい流れに飲み込まれるのか。CBC賞の行方を占う上で、ディアナザールのレース運びは最大の見どころになりそうだ。

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