サウジアラビアRCを制して勢いに乗るエコロアルバ（牡2、田村康仁厩舎）が、暮れの2歳最強マイラー決定戦「朝日杯フューチュリティステークス」へ向けて、万全の1週前追い切りを消化した。

10日に、美浦のWコースで2頭併せを消化。2歳1勝クラスの僚馬ナリノシャーウッドと古馬障害オープンのタンジェントアークを5馬身以上先行させ、徐々にペースを上げて差を詰めると、直線は一杯に追われてラスト1F11秒4の脚で2頭を4馬身交わして最先着でゴールした。

時計は5F65.3－4F50.6－3F36.3－1F11.4と優秀で、申し分ない内容となった。前走時の1週前よりわずかに時計は劣るものの、動きの質はさらに良化した印象で、引き続き絶好の気配を漂わせている。田村調教師が「体重は大きく変動しないと思う」と語る通り、馬体は無駄肉がなくスッキリと仕上がり、軽快なフットワークからも、状態の良さは疑いようがない。

前走のサウジアラビアRCでは、最後方から大外を豪快に伸びて完勝し、重賞初制覇を飾った。展開不問の末脚を持ち、レースごとに確実な成長を見せる点も強調材料だ。2歳マイル王決定戦となる大一番に向けて弾みを付けた格好で、ここでも主役級の存在感を放つことは確実。万全の仕上がりを感じさせる今回の追い切り内容からも、朝日杯FSでの躍動を大いに期待していいだろう。