【すみれS予想2021】エスコバル、厳しい条件覆し出世レースで一発に期待
日曜阪神10レースに組まれている3歳オープンのすみれステークスは、古くはフサイチコンコルドがこのレースを勝利したことによって日本ダービー出走を叶え、本番でダンスインザダークを差しきってダービー馬となる礎となったレースです。
また、2019年の2着馬のアドマイヤジャスタは昨年の函館記念で大波乱の立役者となる勝利を挙げ、昨年の2着馬アリストテレスは菊花賞2着、今年のAJCC勝利と、古馬になってから飛躍を遂げるケースが続いているように、ここ2年は2着馬がその後出世を果たしており、令和になっても大物輩出に期待の掛かるリステッドレースの1つといえます。
今年は武豊騎手が主戦を務めるディープインパクト産駒ディープモンスターや、1勝クラスを勝ちきれないもののアイビーS3着の実績もあるスパイラルノヴァなどが上位人気に推されそうなメンバー構成ですが、今回注目したいのは、モーリス産駒で川田騎手を確保して挑む1勝馬のエスコバルです。
管理厩舎は父モーリスも管理していた美浦・堀厩舎となっており、モーリスがG1初勝利を飾ったのが安田記念ではテン乗りだった川田騎手とのコンビであるように、代打のケースで強さを発揮するコンビとなるかに注目したいです。
前走の葉牡丹賞では2番人気に支持されたものの、出遅れてしまい競馬にならないまま勝ち馬から15馬身差の10着と大敗してしまいました。
このレースの過去5年のデータでは、前走で掲示板を外している馬の勝利はなく、また関東馬は参戦が1頭だけのため参考外といえるかもしれませんが、着外1回という結果となっており、エスコバルにとっては厳しいデータといえるかもしれません。
2勝馬がディープモンスターのみという小粒なメンバー構成にはなっていますが、勝ち馬、2着馬は先々まで覚えておきたい出世レースです。