3頭立てのG1が開催されたってホント?

ちなみに結論から申し上げるとタイトルの答えは「ホント」です。

海外のGⅠでは、凱旋門賞などで顕著に出てくる傾向ですが、強い馬の出走表明がされると、回避する馬が増えて、登録段階では頭数がそろっていたはずが少頭数になってしまうというのがあります。今年の凱旋門賞はポストポンドとマカヒキが押し出された人気にはなりましたが、頭数は揃ったということは混戦と判断されたということでしょう。

とはいえ、なんといってもGⅠですから、賞金だって海外でも日本でも高額に設定されています。ノーチャンスではない以上、少頭数とはいえいくらなんでも3頭立てはありえない、と思いたいのですが、あったんですね現実に。

オーストラリアで今月8日に行われたコーフィールドS。芝2000mで総賞金も60万ドルと、安くない設定です。ところがある馬の参戦が決まってから、回避する陣営が続出。結果、3頭立てになりました。

では登録するだけで相手が回避したくなる、恐るべき馬とはいったい何者なのか?このレースに臨むまでで昨年5月からGⅠ7勝を含む11連勝中という女傑ウィンクスです。父ストリートクライの名前は日本の馬柱でも見かけますね。

レースは3頭しかいないのでは展開も何もあったものではありませんが、道中は3馬身離れた2番手を追走から、終わってみたら着差2馬身をつけて優勝。役者が違う、回避する陣営が続出したのもやむをえないと思える楽勝でした。

今月22日に開催されたGⅠコックスプレートもレース史上初の8馬身差で圧勝。これで連勝を13まで伸ばし、11月5日に開催されるGⅠエミレイツS(芝2000m)では14連勝を狙います。ローテーションも驚異的で、10/8, 10/22, 11/5と中1週ずつで3連戦に挑みます。

日本からは3200mのメルボルンカップへの挑戦は多く、カレンミロティックが今年は出走しますが、芝2000mなど中距離になると秋の天皇賞と重なることもあり、コックスプレートへの日本馬の参戦の可能性は限りなく少ないでしょうが、今年でいえばモーリスやリアルスティールなど、海外実績豊富な馬などは選択肢にあげてもよいのではないだろうかとも思いました。