【シリウスS予想2018】末脚活きる展開なら、ヒロブレイブと鮫島克駿騎手のコンビ初重賞制覇に期待

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今週土曜日の阪神メインは「シリウスステークス」が開催されます。一応は、12月に中京競馬場で行われる中央ダートのチャンピオンを決めるチャンピオンズカップに向けての秋のダート重賞路線の開幕と言えます。冒頭で「一応」としたのは、チャンピオンズカップまで2か月という間隔の問題なのか、チャンピオンズカップが1800mなのに対してシリウスステークスが2000mでかつ競馬場も違うせいもあるのか、ここ10年でシリウスステークスを勝った馬は、チャンピオンズカップ(2013年まではJCダート)で好成績を出せておらず、そもそも出走しない馬も多いことからも「一応」と言わざるを得ないといった感じです。

距離とか競馬場とか、もう少しトライアルの位置づけをもう少し関連付けしやすくしてもらいたいというのが正直な気持ちです。厩舎側のローテを決めるためや、ファンが予想するためにも、そういった部分は大事だと思います。

ということで、番組数も少ない特殊な条件の阪神2000mダートで行われる重賞シリウスステークスは、チャンピオンズカップとは関係なく予想してみたいと思います。

そこで今回注目したいのは、ヒロブレイブです。ヒロブレイブは、3歳時にユニコーンステークスに出走したのが唯一の重賞出走経験で、オープンに上がってからは馬券圏内に一度も入っておりません。

ただ、今回注目しているのは、53キロという斤量の軽さです。実績的に、平安ステークスを勝ったサンライズソアや、昨年の平安ステークスと今年のアンタレスステークスの重賞2勝のグレイトパール、3歳馬でジャパンカップダートで2着のオメガパフューム、レパードステークスで2着に好走したヒラボクラターシュ、今年重賞を連続3着と好走しているクインズサターンなどが有力馬として出走していますが、3歳馬2頭が53キロで、古馬陣は56キロから57.5キロとなっております。

別定戦だと古馬陣とは同じ斤量ですが、今回3歳馬より2キロほどは重くなるところが、ハンデ戦の恩恵が2キロから4.5キロほどもあるのです。単純に斤量差は実力差とも言えるので、それだけで逆転とはいかないでしょうが、今回のシリウスステークスは、前走を勝って好調で臨んでくる馬が6頭いるのですが、そのうち5頭が逃げか2番手の競馬で勝っていますし、残りの1頭もまくって4角では2番手に来ていますので、好調馬には先行馬が多いという状況です。

好調なだけに残る可能性もありますが、逆に好調馬が揃ったことで意外なハイペースになることも考えられます。差し馬のヒロブレイブにとって、展開面での上澄みは十分に考えられるでしょう。

さらにヒロブレイブの鞍上は、2015年に最多勝利新人騎手となった若手のホープ、鮫島克駿騎手となります。年間勝利数が30勝台と伸び悩んではおりますが、これだけ外国のトップジョッキーや地方競馬のトップジョッキーが参戦している中で、伸び悩みながらもある意味安定した成績を残しているというのは、力がないと出来ないことですし、何かをきっかけに飛躍的に伸びる要素があると言ってもいいのではないでしょうか?

今回シリウスステークスで、ハンデと展開が魅力的なヒロブレイブをリードし、初重賞を飾ることができればその飛躍への第一歩になるのでは?という期待があります。

ヒロブレイブのデビューからの2戦は、鮫島克駿騎手が乗っていたのですが、そこ頃はまだ馬も力がついておらず7着8着に終わっています。そこから約3年、28戦ぶりにヒロブレイブへの鞍上が決まりました。お互い力を付けてきた今、久しぶりにコンビを組んだヒロブレイブと鮫島克駿騎手が、初重賞を制覇することは十分に考えられるでしょう。