【香港マイル2023予想】世界歴代賞金王者ゴールデンシックスティ、三度目の優勝なるか?

今週12月10日(日)は香港シャティン競馬場で香港国際競走が開催される。4つのG1レースが含まれるカーニバル開催となっており、7レースに組まれているのが芝1600mで行われる香港マイルだ。

今年で33回目の開催を迎える香港マイルは、これまで4頭の日本馬が勝利しており、日本が地元香港馬に次いで優勝馬を送り込んでいる国となっているレースだ。今年は中内田充正厩舎の4歳牡馬セリフォス、池江泰寿厩舎の5歳牡馬ソウルラッシュ、安田隆行厩舎の5歳牡馬ダノンザキッド、友道康夫厩舎の5歳牝馬ディヴィーナ、高野友和厩舎の4歳牝馬ナミュールと、日本から5頭が参戦予定となっている。

今秋のマイルCSを勝利したナミュールを始め、いずれも国内マイル路線で注目を集める5頭が揃ったが、これらを抑えて更に人気を集めそうなのが、地元香港から参戦し、2021年、2022年に当レースを勝利しV3を狙う8歳せん馬ゴールデンシックスティだろう。

先日、惜しまれながらも引退を表明したイクイノックスがジャパンカップ勝利により歴代獲得賞金総額歴代1位を記録したが、ゴールデンシックスティはイクイノックスを上回り、世界での歴代獲得賞金総額1位の記録を持つレジェンドホースだ。

キャリア29戦中で着外を喫したのがデビュー間もない頃の不可解な10着一度のみの驚異的な安定感を誇り、優勝を逃した昨年の香港マイルもクビ差の2着、今年に入ってからもG1・3戦3勝を挙げるなど、8歳になっても衰え知らずの、せん馬らしい活躍ぶりを見せている。

対抗馬での注目は昨年の香港マイルでゴールデンシックスティを抑えて勝利したカリフォルニアスパングルだ。G1勝利は昨年の香港マイルが唯一となっているが、ゴールデンシックスティ同様馬券圏内を外さない安定感が売りで、キャリア20戦して前走G2のジョッキークラブマイルで初めて4着を喫した。

当レースへの適性は言うまでもなく、ゴールデンシックスティに注目が集まる今回は配当次第でカリフォルニアスパングルにこそ馬券妙味があると言えそうだ。

日本馬にとって相性の悪くないレースとはいえ地元香港馬が歴史的に強いレースで、今年の出走馬も強力な布陣。近走成績からナミュールが日本馬の筆頭格となりそうだが、中2週の詰めたローテーションは2歳時に赤松勝1着から臨んだ阪神JFで1番人気4着に沈んだように不安要素となる。

一方マイルCSでナミュールのクビ差2着に敗れたソウルラッシュは2021年クリスマスカップを中2週、2022年マイラーズCを中3週で制しており、詰まったローテーションなら今回はこちらに分がありそうだ。

香港の生けるレジェンドや日本のスターホースたちとの競走が楽しみな香港マイルは日本時間で12月10日の17時00分発走予定となっている。