今週土曜の中京メインは、ダート1400メートルで行われる3歳以上3勝クラスのハンデ戦・伊賀ステークス。今年は登録が19頭に達し、フルゲート16頭による激戦が必至の一戦となる。

注目を集めるのは、エピファネイア産駒の4歳牡馬エストレヤデベレンだ。前走は同じ舞台の桶狭間ステークスで2着と好走しており、勝利への順番が近いと見られる。ただし、休み明けで好走した後の2戦目は人気を裏切る傾向があり、今回も「2走ボケ」が課題となる。

一方、フロステッド産駒の3歳牡馬ドラゴンウェルズは距離延長が鍵となる。デビュー戦のダート1400メートルで9馬身差の圧勝を飾ったが、今年4月のバイオレットステークス（同距離）では出遅れて14着と大敗。さらに昨年のカトレア賞（ダ1600メートル）でも9着に敗れており、信頼度はダート1200メートルに比べて低い。人気を背負う立場だけに、鞍上の手腕が問われる一戦となる。

また、ロードカナロア産駒の5歳牡馬ナイトアクアリウムは、出遅れさえなければ勝ち負け可能な存在だ。末脚の安定感は大きな武器で、このクラスに昇級して以降、前走の夏至ステークス12着を除けばすべて2〜4着と堅実に走っている。ただし、中京ダートでは4戦して3着2回が最高で、勝ち切れていない点は課題となる。それでも前走の大敗で人気を落とすようなら、馬券的には狙い目の一頭といえる。