春のローカル開催、今週からは新潟へ
春のローカル開催は福島から新潟へと開催替りする。新潟競馬場は昨年の秋に使った後は全く使っていないので、非常に馬場コンデションは良い。芝コースはパンパンの良馬場。天気さえ崩れなければ高速決着になりそうだ。そして忘れてはならないのが新潟競馬場名物でもあり日本で唯一の直線コース。コーナーはないが、外枠が圧倒的に有利と言われている。
今はまだパンパンの良馬場であっても、競馬を開催しているうちに刻々と馬場は削られていく。当然多くの馬が通る内側から順番だ。コーナーがないから全枠平等と思いきや、反対に内枠が不利になるのだからおもしろい。こうなると内枠の馬もスタートしてから少しでも良いコースを、ということで外に斜めに切れ込んでくるため、逃げ道も豊富な外枠は自由なコース取りが可能なため、有利が有利を生む展開となるのだ。人気馬が外枠に入ったら更に人気に拍車がかかる。とは言え全ての人気馬が外枠に入ったからと言って好走するとは限らない。そこは短距離走にはつきもの、出遅れは一発アウトだ。出遅れを巻き返すには相当な力量差が必要になってくる。
そして新潟外回りコースは長い・長い直線が待っている。内回りとは性質が全く異なる。案外直線が長いと追い込み馬に騎乗したベテラン騎手でも一瞬仕掛け所を間違えそうになる。それだけトリッキーなコースとも言える。仕掛け所を間違わないでしっかり騎乗するのが若手ジョッキーにとっては難しい。自分のものにして、新潟で勝てるようになるにはとにかく、場数を踏むこと。そして自分の体に叩き込む事。これが1番手っ取り早い。自分自身の為になる。少ないチャンスを如何にものにするか、アピールできるかで今後の騎乗数が変わってくる。オーナー、調教師などの信頼を勝ち取ることができれば騎乗依頼はついてくる。ローカル開催は若手ジョッキーにとって絶好のアピールポイントだ。皆さんもぜひ信頼のおける若手ジョッキーを探してみてはいかがだろうか。