【加付式“連番の法則”】キーンランドCなど先週の回顧・検証
夏競馬も残すところ2週となった先週、札幌にて「第16回 キーンランドカップ(GⅢ)」、また新潟では2歳重賞の「第41回 新潟2歳ステークス(GⅢ)」が行われた。
春の牝馬クラシック戦線を賑わしたメイケイエール(武騎手)が、いち早く目標に定めた短距離重賞「キーンランドカップ」。GⅡ勝ちに加えてGⅢ2勝の断然の実績から1番人気に推されたメイケイエールは、いつもの早め先頭でレースを引っ張ったが直線伸びを欠き5着に。勝利したのは3連勝でここに挑んだ上がり馬で、3番人気に推されたレイハリア(亀田騎手)。これで重賞連勝の4連勝となり、3歳ながら今秋以降の短距離戦線に名乗りを上げた。2着に昨年の覇者ながら7番人気と人気を落としていたエイティーンガール(横山和騎手)、3着に古豪GⅠ馬ながら9番人気のセイウンコウセイ(勝浦騎手)が入り、この人気薄の2・3着による連番の法則「一組連番」決着が、3連複6.5万・3連単26万の高配当をもたらした。
「新潟2歳S」は、上位1~3番人気の順当決着ながら、勝利したのは3番人気セリフォス(川田騎手)。1番人気に推されたアライバルは、やや離されての2着に終わった。
先週一週間の主なニュース
- 親子騎手での記録
- 28日の札幌11Rで横山和生→武史→典弘騎手による「親子ワン・ツー・スリー」が決まった。これまで木幡3**兄弟**による上位独占はあったが、**親子**での独占は今回の横山親子3人が史上初となった。
- 熊沢重文騎手
- 28日の小倉8R「小倉サマージャンプ(J・GⅢ)」で、星野忍元騎手が持つ歴代最多記録に並ぶJRA障害競走通算254勝目を挙げた。
- 和田竜二騎手
- 29日の札幌9Rで、史上7人目現役6人目のJRA通算19,000回騎乗を達成。
では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。
- | 新潟 | 小倉 | 札幌 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 0 | 1(1) | 2 | 5.6 |
一組連番 | 3(2) | 8(2) | 4 | 15 | 41.7 |
同番 | 3(2) | 1 | 0 | 4 | 11.1 |
合計 | 7 | 9 | 5 | - | - |
出現率(%) | 58.3 | 75.0 | 41.7 | - | - |
- | 新潟 | 小倉 | 札幌 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 1(1) | 0 | 1 | 2.8 |
一組連番 | 5(1) | 5(1) | 4(1) | 14 | 38.9 |
同番 | 0 | 1 | 1 | 2 | 5.6 |
合計 | 5 | 7 | 5 | - | - |
出現率(%) | 41.7 | 58.3 | 41.7 | - | - |
- ※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
- ※( )内は同枠2頭が入った回数
3週目となった新潟・小倉・札幌での2日間、計72レースで「一組連番」が計29レース、「ALL連番」が計3レース、「同番」が計6レースという内訳。ご覧いただいての通り「一組連番」が土曜小倉を除いて半数以下の極少、「ALL連番」も少なく、「同番」のみほぼ通常と言えた。配当的にも10万超99万未満が「一組連番」3回、「ALL連番」1回の計4回のみ、場別出現率も「58.3%~75.0%」と半数割れの「41.7%」が3回ずつという惨憺たる結果に終わった。回数、好配当ともに「法則外」決着が多くを占めた先週となり、連番の法則好結果は前週までの6週連続で一旦止まった形となった。
先週の「一組連番」は、土曜小倉のみ「1日8レース」で半数以上を記録。その他すべてで1日5回以下という不調に終わった。特に土曜は配当的にも10万超高額0回という、あまり見ない絶不調ぶり。ようやく日曜小倉で10万超2回、そして冒頭の日曜札幌メイン「キーンランドC」で昨年覇者とGⅠ馬の人気薄「一組連番」から26万と復調気配をみせたに留まった。これまでにあまり見た記憶がないほどの不調ぶりとなったが、日曜の復調ぶりから次週の夏競馬最終週では、秋競馬に繋がる結果に期待したいと思う。
前週やや復調気配をみせた「同番」は、計6回と出現回数自体は通常ペースと言えた。ただ、その内3回が土曜新潟に集中したため、全体的には「一組連番」同様「同番としては不調」とも言えた。但し、その1日3回集中出現した土曜新潟では、先週も「同番」の出現傾向として記し続けている連続出現が第7~9Rの3レース連続となって現れた。しかもその内2回は、前週「点数を絞る際には、『同番傾向』の複数重複がお勧め」とした「同番」かつ「一組連番」。しかも、「一組連番」は最もお勧めな「同枠・一組連番」であった。出現率・配当ともに堅調な「同番」では、攻略術・傾向も堅調なので是非ともご活用いただきたいと思う。
先週は「ALL連番」も全体的には不調といえた。ただ、全3回の内2回は先週も狙い目傾向としている同枠2頭絡みで配当は4.4万と10万。特に日曜小倉第10Rでは、「1番人気との同枠人気薄(13番人気)」が絡んでの10万超高配当であった。「ALL連番」狙いでいく際にはやはり、「隣馬番(特に同枠)」が人気薄の際はチャンスと捉え、「少額投資」の同枠2頭絡みの「ALL連番」を抑えてほしい。
「万馬券の宝庫・最終R」も先週は全くの不発。法則決着は土曜1回、日曜1回でともに万馬券に届かず。その他4回の法則外決着でも「すべて低配当」となった。夏競馬ラストの次週、そして中央開催に戻ってくる秋競馬以降に一発逆転の高額万馬券を期待して挑み続けよう。