【川崎記念2024予想】セラフィックコール✕B.ムルザバエフ騎手、トリッキーな川崎コースに対応できるか？

川崎競馬場の古馬最高峰のレース「川崎記念」がいよいよ開催だ。今年の主役はデビュー7戦6勝のセラフィックコールで間違いなしか。

デビューから無傷の5連勝でみやこSを勝利し重賞初制覇を達成。続くG1のチャンピオンズCは2番人気の期待を大きく裏切る10着に敗れたが、外から追い上げにくい中京で前有利の流れにも泣かされてと、条件が合わなすぎた印象。仕切り直しで臨んだ前走のダイオライト記念では4馬身差をつける完勝で、しっかり立て直してきた。

そのダイオライト記念は、序盤逃げたのはエルデュクラージュだったが、テリオスベルが途中からハナに立って主導権を握っていく展開。3コーナーから動いていったテリオスベルに合わせるようにセラフィックコールが仕掛けていき、抜群の反応と手応えで前を交わして4馬身差突き放すという内容だった。

ダイオライト記念で逃げたテリオスベルは昨年の川崎記念にも出走しており、ここでも積極策を展開して最後は4着に粘るという内容だった。昨年の川崎記念にもしセラフィックコールが出走していたなら、勝っていたのはこの馬だったのではないだろうかと思わせてくれるほどに、このテリオスベルを突き放したセラフィックコールの勝ちっぷりは強かった。

レベルについては不安はないが、気になるのは“川崎コース”への適性だ。コーナーのきつい川崎でスムーズに加速できるかどうかはポイントとなりそうだが、もともと小回り向きの先行力がある馬で、不安よりは期待の方が大きい。2100mならコーナーがタイトでもロングスパートから押し切る競馬も可能だろう。

トリッキーな川崎コースということで、コース慣れしていないムルザバエフ騎手にとってもコースへの対応はカギとなってくるだろう。前走のダイオライト記念は船橋のコースにも難なく対応し、好騎乗で馬を勝利へ導いた。比較的乗りやすい船橋からトリッキーな川崎へと変わるというところはあるが、騎手の腕と馬のレベルは高く、やはり期待感の方が増す。

集まったメンバーも強いが、この馬が大きく苦戦するほどのレベルというメンバーでもない。ここも強靭な末脚を披露し、大舞台制覇といきたいところだ。