【朝日杯FS予想2025】リアライズシリウス試金石、課題は"スタート"と"初の右回り"

阪神競馬の日曜メインは、来年の主役候補が集う2歳最強マイラー決定戦「朝日杯フューチュリティステークス」が開催。キャリアの浅い2歳戦だけに力量比較は難しいが、前走の内容からリアライズシリウスは有力視すべき存在だ。
デビューから2戦はいずれも左回りのマイル戦。新馬戦ではスローペースを逃げ、2着馬に7馬身差をつける圧勝を飾った。続く新潟2歳ステークスでは一転、スタートで後手を踏みながらも先行策に切り替え、道中の緩みを生かして立て直した。ラスト3ハロンにも難なく対応し、幼さを残しながら高いパフォーマンスを発揮した点は評価が高い。
一方で課題も明確だ。スタートの不安は鞍上の津村騎手も指摘しており、新潟の長い直線と少頭数だからこそ立て直せた面は否めない。現状は素質で押し切った印象が強く、レース慣れは今後のテーマとなる。それでも2着のタイセイボーグが阪神JFで3着、3着のフェスティバルヒルがファンタジーSを制しており、相手関係を含めても前走の価値は高い。
今回は初の右回りとなり、加えて新潟2歳S組が朝日杯FSで苦戦してきたデータもある。津村騎手自身も当レースでは結果を残せておらず、人気を背負う今回は正念場だ。それでも前向きな気性で前目の競馬ができ、タフな馬場にも対応可能な点は大きな武器となる。
1週前追い切りでは重い馬場の影響を受けつつも及第点の時計をマークし、調教師からも順調さが伝えられている。課題は残るが、近2戦で示した素質は本物だ。ここで結果を残し、来年のG1戦線へ名乗りを上げる走りが期待される。

