【ターコイズS予想2025】舞台適性十分のチェルビアット、勝ち負け濃厚か?

中山競馬の土曜メインは、師走の中山を彩る牝馬限定のハンデキャップ重賞「ターコイズステークス」が開催。勢いと実績の両面から最上位評価が可能なのが、NHKマイルカップ3着の実績を持ち、前走の紅葉ステークスを快勝したチェルビアットだ。
春の桜花賞では6着に敗れたが、4コーナーで大きな不利を受けており、まともな競馬ができなかった。その一方で、フィリーズレビューで見せた高いパフォーマンスから能力は疑いようがなく、「フロックではない」ことを証明した形で臨んだNHKマイルCでは、一転して世代上位の力を示した。道中は後方で脚を溜め、直線では馬群を割る形で進出。ラスト1ハロンで鋭く加速し、勝ち馬とタイム差なしの3着に食い込んだ。外を回す競馬が多かった同馬を馬群で我慢させ、勝負圏まで導いた鞍上ディー騎手の手腕も高く評価できる内容だった。
続くローズステークスは一転して不可解な敗戦となった。スタートで後手を踏み、超ハイペースを追いかけた前が総崩れする展開にもかかわらず、直線では全く反応せず13着に敗退。鞍上ルメール騎手も首をかしげる内容で、人気を集めた中での大敗は評価を下げる結果となった。ただし、NHKマイルCの内容からも高速馬場や持久力勝負への適性は明らかであり、能力そのものを疑う敗戦ではない。
前走の紅葉ステークスでは一転、スローペースを上がり32秒8という鋭い末脚で差し切り勝ち。展開を問わず切れる脚を使えることを改めて示した。今回はルメール騎手から戸崎圭太騎手への乗り替わりとなるが、近走内容を踏まえれば大きな割引は不要だ。実績、末脚、舞台適性を総合すれば、チェルビアットはターコイズSの主役に最も近い存在だと断言できる。

