福島競馬が今週から開幕し、土曜メインを飾るのは芝1200mで行われる3歳以上3勝クラスのハンデ戦・キビタキステークス。フルゲート16頭によるスピード決戦が予定されており、秋の短距離戦線を占う一戦となる。

注目は、昨年同レースで3番人気に推されながら16着に敗れたアシャカタカ。1年ぶりの舞台でリベンジに燃える。前走のセプテンバーステークスでは7番人気ながら果敢に逃げ粘って3着と健闘。内容的には復調を示しており、今回はハンデ55キロと手頃。人気を落とす今回は巻き返しが期待できる。

実績上位のソルトクィーンも目が離せない存在だ。3勝クラス昇級後は3着、2着、2着と惜敗続き。牝馬ながら55キロのハンデはやや見込まれた印象だが、力は明らかに上位。前走に続き富田騎手とのコンビで挑む今回は、勝ち切りへの絶好機といえる。

また、福島巧者のトーセンエスクードは吉田隼人騎手との新コンビで臨む。これまで福島芝で【1-3-0-0】と連対率100％の相性を誇る。近走も崩れない競馬を続けており、舞台替わりが大きな後押しとなる。

さらに勢いを感じさせるのが上がり馬のメイショウピースだ。前走・小倉の2勝クラスでは7番手追走から抜け出して完勝。1400m戦を中心に使われていたが、距離短縮でスプリント適性をアピールした。4か月ぶりの実戦ながら53キロの軽ハンデに加え、牝馬の利も魅力。展開がハマれば波乱の主役となる可能性もある。

秋の福島開幕週を彩る電撃の6ハロン戦。勢いある上がり馬、実績豊富な古馬、そしてリベンジに燃える逃げ馬が交錯し、波乱含みの一戦となりそうだ。