【鳴尾記念2024予想】4歳馬最後の隠し球ロードデルレイ、堅実な末脚活かせるか
今年は京都で行われる宝塚記念の前哨戦「鳴尾記念」が開催。昨年の鳴尾記念の覇者・ボッケリーニや、金鯱賞・新潟大賞典と重賞で連続3着のヨーホーレイクなど、中距離重賞戦線で活躍している有力馬が多数出走しているが、今回注目したのは4歳馬最後の隠し球ロードデルレイだ。
これまで【5-0-0-1】と安定した成績を残してきており、その全ての上がり3Fは33秒としまいの末脚も抜群。とくに前走の白富士Sの勝ちっぷりは圧巻で、中団追走からロスなく内を追走し、直背は相手を割って抜け出して押し切る強い内容だった。3走前の神戸新聞杯では4着に敗れたが勝ち馬とは0秒1差と僅かで、重賞タイトルも時間の問題だろう。
今回最大の懸念となるのは初の京都コース。4コーナーは今回が初で、これまでの広々とした外回りコースから内回りに変わってどうなるかは正直未知となる。ただ、右回りの勝利実績もあり、坂を使ってのスパートが出来る舞台ということでロードデルレイの末脚を活かせるコース形態とも言えそうだ。
また、これまでの同馬の過去レースを振り返ってみると、いずれもスローペースからのしまい勝負という内容だった。過去10年の鳴尾記念のラップ傾向を見ると、すべてがミドルからスローペースとなっている。流れた場合に一抹の不安があるが、スロー傾向が強い同レースなら、今回も持ち味の末脚も活かせる可能性は高い。
大阪杯が賞金不足で除外、香港のクイーンエリザベス2世Cに選出されたが辞退とここまでの臨戦過程は決してスムーズではないが、結果として同馬向きの条件が揃ったレースに参戦できたのはむしろ好都合。今回のメンバーと揃った条件を考えると、勝ち負けは必至と言えそうだ。