【チャンピオンズC予想2025】ナルカミが1週前追い切りで先着、最終調整へ向け順調アピール

ダート界の頂上決戦「チャンピオンズカップ」へ向けて、ジャパンダートクラシック覇者ナルカミが27日に1週前追い切りを行った。舞台は美浦のWコース。今回は3歳未勝利の僚馬ホウオウサムレットを前に置き、道中は控えて脚を溜める内容の2頭併せを敢行した。4コーナーでは内から取り付き、馬なりのまま直線へ。そこから軽く促されると鋭く反応し、ラスト1F11秒5の伸びを見せてクビ差先着した。全体時計は6F81.6-5F65.4-4F51.7-3F37.9-1F11.5とまずまずの内容だった。
前走ジャパンダートクラシック時の1週前追い切りでは、美浦Wで5F64.8-3F36.7-1F11.5をマークし、古馬重賞ウイナーと併入していた。また、不来方賞前もWコースで64秒台を計測しており、併せ馬で負荷をかけるのが同馬のルーティンとなっている。今回の時計は近2戦に比べるとやや物足りないが、これまで併入が多かった追い切りでしっかり先着した点は評価に値する。前走時の仕上がりが抜群だったため大幅な上積みは見込みにくいものの、放牧でのリフレッシュ効果が感じられ、帰厩後の動きは総じて良好だ。最終追い切りでどこまで状態を上げてくるかが注目ポイントとなる。
適性面では、大きな右回りコースがベスト条件と言えるだけに、左回りの中京1800mは試金石となる。過去に中京で1勝クラスを大敗している点は気がかりだが、2走前の盛岡では左回りを克服しており、条件次第で巻き返しは可能とみる。
来年は海外遠征も視野に入れているだけに、ここで弾みを付けたい一戦となる。3歳馬による勝利となれば、2019年クリソベリル以来の快挙。世代トップホースの実力を示し、歴史に名を刻めるかに注目が集まる。

