【アイビスSD予想2020】ノーワン、初の千直も侮るべからず
今週から開幕する新潟競馬場では、直線1000mの重賞「アイビスサマーダッシュ」が行われます。
直線1000mという特殊な条件ということもあり、一昨年の勝馬ダイメイプリンセスに2着のラブカンプー、そして昨年の勝馬ライオンボスに2着のカッパツハッチとここ2年の連対馬が揃っているように1000mを得意とする馬達が集結してきました。
そんな中で今回とくに注目しているのは、4歳牝馬ノーワンです。
ノーワンは、初の新潟競馬場ということで当然ですが直線1000mの競馬は初となります。すでに1000mの好走歴がある馬が多い中、1000m適性についてはノーワンは未知の面が多いですが、実績的には上位の存在です。3歳時には桜花賞トライアルのフィリーズレビューを勝利し、同年のスプリンターズステークスでは、3歳ながら8着に健闘しています。今回出走する上位人気馬たちと比較しても、ノーワンがこれまで対戦してきた相手は強者揃いであったと言えるでしょう。
また、出走馬の多くが逃げ先行で結果を残していることから、序盤からかなりのハイペースになるのは間違いないでしょう。直線競馬のため逃げ先行馬達は横一線に広がって走れます。通常のレースで言う競り合っての逃げ争いとなって、逃げ先行馬達の消耗はいつも以上になってくるでしょう。
ノーワンは差し馬で、一瞬のチャンスを活かせなければ脚はあっても前が壁になったり寄られたりで、スムーズさをかいて脚を余して敗退と言うことも十分にあります。ただ、前走の末脚は前残り展開の中で光るものがありましたし、前向きな気性なので直線競馬も合いそうです。追い切りでも坂路で速い時計は出せる馬で、侮れない1頭であることは確かです。
鞍上は現在リーディング全国5位の福永騎手となりますが、今回の騎手を見渡すとリーディング4位の松山騎手はいるものの次ぐのは15位の三浦騎手ですから、騎乗技術で言えば抜けていると言ってもいいでしょう。福永騎手の1000mのイメージはあまりありませんが、厳しいペースの中でノーワンの差し脚を上手に引き出してくれるはずです。
ということで、アイビスサマーダッシュは、経験が上位のノーワンと福永騎手のコンビがハイペースで厳しいレースを見事に制して重賞制覇を果たしてくれることに期待したいと思います。