17日に東京競馬場で開催された「第63回府中牝馬ステークス」を制したのは単勝11番人気のノボリディアーナだった。ノボリディアーナはエリザベス女王杯(11月15日、京都)の前哨戦である府中牝馬Sを制し女王杯への優先出走権を手に入れた。勝ちタイムは1分46秒3、1馬身1/4差の2着には1番人気のスマートレイアーが入着し、さらにアタマ差の3着には5番人気のカフェブリリアントが入着した。 これまで先行策でのみ馬券に絡んできたノボリディアーナだったが、この日は違った。スタートではわずかに出遅れるも手綱を握るC.ルメール騎手は慌てずに下げる。11番手の中団後方から競馬を進め、直線では外から豪快な末脚を伸ばした。馬群の真ん中から脚を伸ばしたスマートレイアーとカフェブリリアントを見事に封じ込んでゴールし、これまで見せたことのない鮮やかな追い込みで重賞初制覇を飾った。 エリザベス女王杯への挑戦が気になるところだが、次走に関しては慎重に考える姿勢を見せており詳しい予定はまだ未定である。思わぬ伏兵による激走に驚いた競馬ファンも少なくないのでは。本番の女王杯に出走すれば面白い存在になりそうだ。