阪神競馬の日曜メインは、マイルのリステッド競走「ポートアイランドステークス」が開催。スプリントからマイルの実力馬が集う注目の一戦だ。

中でも今回は、中京記念・9着から巻き返しを狙うブルーミンデザインに注目したい。

前走の中京記念は9着に終わったが、内容は悲観するものではない。軽斤量の3歳馬が前残りを決める流れの中、初重賞挑戦で57キロを背負い、大外を回る展開では苦しい条件だった。着差はわずか0.4秒。上がり2位の脚を繰り出し、包まれながらも力を示した。中京1200mでありがちな枠の恩恵が大きく出たレースであったし、条件次第ではもっとやれていたであろうと感じさせる競馬であったと言えよう。

今回は舞台を阪神マイルへ移すが、ブルーミンデザインにとってここはベスト舞台。2走前の3勝クラス、4走前の2勝クラスをいずれも阪神マイルで先行抜け出し快勝しており、持ち味の持続力を存分に発揮できる条件となる。前走はさすがに位置が後ろ過ぎて、大事に乗りすぎた印象。団野騎手も「スローでいい位置を取れず、脚は使ったが最後は他馬と同じ脚色になった」と振り返っており、序盤の位置取りでのミスを自身で指摘している。今回再び手綱を取る団野騎手には、前走以上の積極性に期待したい

メンバーレベルが一枚落ちる今回、得意舞台で本領を発揮できれば勝機は十分。ブルーミンデザインが真価を示し、オープン初勝利を飾る可能性は高いと見て有力視したい。