凱旋門賞(2017)の予想オッズと過去データから傾向を分析!

記事「凱旋門賞(2017)の予想オッズと過去データから傾向を分析!」のサムネイル画像

今週日曜日は待ちに待った秋のG1シリーズ第1弾・スプリンターズSが開催されますが、同日23時05分、遠く離れたフランスの地では世界最高峰レースといわれる凱旋門賞が開催されます。世界のホースマンたちが憧れる夢の舞台で、日本からもこれまで多くの名馬が挑戦してきました。しかし、これまで1頭も勝ち馬を輩出できておらず、2012年と2013年のオルフェーヴルの2年連続2着が最高。昨年はダービー馬のマカヒキが挑戦し、海外でも1番人気に推されるほどの人気を集めましたが、終わってみれば14着と惨敗。改めて凱旋門賞の壁の高さを知ることになりました。

今年は池江泰寿厩舎に所属するサトノダイヤモンド(牡4)とサトノノブレス(牡7)の2頭が挑戦します。今年こそ日本馬による初の優勝となるのか?それとも依然として壁は高いままなのか?多くのファンの注目が集まります。

昨年からインターネット投票のみですが国内でも凱旋門賞の馬券を購入することが可能となり、日本馬の優勝に期待するファンもますます増えたことでしょう。今回は過去10年間のデータ(一部過去5年)をもとに、人気や脚質といった基本的なカテゴリーを中心に凱旋門賞の傾向を探っていき、凱旋門賞的中に繋がる糸口を探したいと思います。

上位人気の信頼度はそこまで高くない、人気薄に要注意

1番人気は2勝とそこまで成績は良いとは言い難く、2,3番人気も同じく2勝づつとなっております。1,2,3番人気に並んで10桁人気も2勝しており、人気通りの決着となることは少ないです。レベルの高いレースですが、人気薄の台頭も多く下位人気の馬まで幅広く抑える必要がありそうです。

人気データ
人気成績
1番人気2-2-1-5
2番人気2-0-1-10
3番人気2-0-0-5
4番人気1-1-1-7
5番人気0-1-1-9
6~9番人気1-3-6-30
10番人気~2-3-1-73

予想オッズ

出走予定馬と独自予想オッズになります。

予想オッズ
人気馬名予想オッズ
1エネイブル2.1
2オーダーオブセントジョージ4.5
3サトノダイヤモンド6.0
4ユリシーズ8.0
5ハイランドリール9.5
6ウィンター13.5
7チンギスシークレット25.7
8ブラムト30.1
9ザラック42.3
10カプリ56.6
11セブンスヘブン66.1
12サトノノブレス74.2
13クロスオブスターズ89.2
14クリフスオブモハー112.6
15アイダホ162.5
16シルバーウェーブ192.5
17ドーハドリーム230.4
18イキートス302.5
19ワンフットインヘブン384.1
20プリュマティック395.8

※正式オッズは馬券発売後に随時公開されます。必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

「3,4歳」&「牝馬」が好走傾向に

3,4歳馬が中心となります。勝率は3歳の方が高いですが、連対率と複勝率は4歳の方が高くなっております。

性別は牝馬の好走が目立ちます。3着内の数は牡馬の方が多いですが、勝率・連対率・複勝率全てにおいて牝馬が圧倒。昨年の勝ち馬ファウンドや、2013年と2014年に連覇を果たしたトレヴなど、近年は牝馬の活躍が目立ちます。

【該当馬】牝馬:ウィンター(3歳)、エネイブル(3歳)、セブンスヘブン(4歳)

年齢データ
年齢成績
3歳6-1-7-60
4歳4-5-3-48
5歳0-3-1-25
6歳0-1-0-5
7歳0-0-0-2
性別データ
性別成績
牝馬6-1-3-30
牡馬4-9-8-109

「内」が有利で「真ん中」が不利の傾向

以下はシャンティイ競馬場・芝2400mの過去5年間(2012/1/1~2017/9/10)の集計データとなります。(JRA公式サイトより)

少頭数のレースも多いので外側の母数が少なくなってしまうのは致し方ありませんが、それでも内側の好走率の方が圧倒的に高いと言えるでしょう。外側以上に真ん中の好走率が低くなっており、内→外→中という順で有利となっております。

ゲート番データ
ゲート番成績(勝率/連対率/複勝率)
1番8-14-13-70(7.6%/21.0%/33.3%)
2番12-11-15-72(10.9%/20.9%/34.5%)
3番12-11-11-74(11.1%/21.3%/31.5%)
4番16-8-14-9-73(14.4%/21.6%/34.2%)
5番13-8-7-81(11.9%/19.3%/25.7%)
6番13-10-14-65(12.7%/22.5%/36.3%)
7番9-11-2-66(10.2%/22.7%/25.0%)
8番2-3-8-64(2.6%/6.5%/16.9%)
9番6-7-8-50(8.5%/18.3%/29.6%)
10番2-6-2-51(3.3%/13.1%/16.4%)
11番4-6-6-43(6.8%/16.9%/27.1%)
12番3-5-1-39(6.3%/16.7%/18.8%)
13番1-3-3-39(2.2%/8.7%/15.2%)
14番1-0-1-36(2.6%/2.6%/5.3%)
15番4-4-1-26(11.4%/22.9%/25.7%)
16番1-2-2-28(3.0%/9.1%/15.2%)
17番0-2-3-14(0%/10.5%/26.3%)
18番2-1-1-12(12.5%/18.8%/25.0%)
19番3-0-1-8(25.0%/25.0%/33.3%)
20番1-1-0-11(7.7%/15.4%/15.4%)

所属は当然、地元フランスの馬が断トツ

過去10年の凱旋門賞の国別成績です。やはり地元フランスが4勝を挙げてトップで、次いでアイルランドが3勝、イギリスが2勝、ドイツが1勝と、ヨーロッパ勢が並んでおります。日本は3頭の2着馬がおりますが、過去10年どころか過去95回の開催において1頭も勝ち馬を輩出できておりません。

【該当馬】フランス:ザラック、ブラムト、ワンフットインヘブン、クロスオブスターズ、シルバーウェーブ、ドーハドリーム、プリュマティック

所属国別データ
所属国成績
フランス4-3-6-68
アイルランド3-1-2-27
イギリス2-3-2-22
ドイツ1-0-1-7
日本0-3-0-10
チェコ0-0-0-3
イタリア0-0-0-1
ブラジル0-0-0-1

前走は「愛チャンピオンS組」&「ヴェルメイユ賞組」に注目

前走は愛チャンピオンSとヴェルメイユ賞が良い成績を挙げております。2015年の勝ち馬ゴールデンホーンや、昨年のファウンドは愛チャンピオンSからで、2012年のソレミアや2013年のトレヴなどはヴェルメイユ賞からのローテーションです。

前走着順は1着馬が断トツ。6着以下からは勝ち馬が出ておらず、連対馬も1頭のみとなっているため、割引いて良さそうです。

【該当馬】愛チャンピオンS:クリフスオブモハー(6着)
ヴェルメイユ賞:該当なし

前走データ
前走成績
愛チャンピオンS(G1・愛)4-1-1-12
ヴェルメイユ賞(G1・仏)4-1-1-13
フォワ賞(G2・仏)0-3-1-23
ニエル賞(G2・仏)0-0-3-21
ドーヴィル大賞(G2・仏)0-0-1-7
英インターナショナルS(G1・英)0-0-0-5
ヨークシャーオークス(G1・英)0-0-1-1
前走着順データ
前走着順成績
1着6-3-4-52
2着1-1-6-32
3着1-4-1-17
4着1-1-0-10
5着1-0-0-15
6着~0-1-0-14