今週日曜の中山メインレースでは、ダート1200mで行われる3歳以上オープンの別定戦「ラジオ日本賞」が開催される。今年はフルゲート16頭に対し登録16頭となり、全頭が出走可能。

注目されるのは、イントゥミスチーフ産駒の4歳牡馬ブシンだ。1300m以上では崩れる一方、1200mでは安定感ある走りを見せている。前走の越後ステークスでは4か月ぶりの実戦ながら差しに回って1馬身差の快勝。今回も吉田隼人騎手とのコンビで挑み、オープン連勝を狙う。

芝路線からの転戦となるのが、ロードカナロア産駒の4歳牡馬ロードフォアエースである。右回りダートで2勝の実績を持ち、芝スプリント重賞の北九州記念では2番人気に推された実績もある。9着に敗れた同レース後は再びダート路線へ戻り、今回は戸崎圭太騎手を鞍上に迎えての一戦となる。素質は高いだけに、注目を集める存在となる。

一方、伏兵として面白いのはダノンレジェンド産駒の4歳牝馬ジョーローリットだ。オープンクラスでは苦戦が続いているが、中山ダート1200mは新馬戦で勝利した舞台で適性が高い。さらに休み明けで勝利経験もあり、近走の大敗で人気を落とす可能性が高いものの、馬券的妙味を秘めた存在といえる。

フルゲート16頭が顔をそろえた今年のラジオ日本賞。主役候補の実力馬に加え、伏兵の台頭も十分に考えられるだけに、混戦模様の一戦となりそうだ。