2015年の競馬界を盛り上げてくれた影の功労馬・サクラバクシンオー
今年日本の競馬界を盛り上げてくれた種牡馬といえば、みなさんどんな馬が浮かびますか?2冠牝馬ミッキークイーン、ジャパンカップ勝ち馬ショウナンパンドラを輩出したディープインパクト。ドゥラメンテ、ラブリーデイで春のG1戦線をわかせてくれたキングカメハメハ。あるいは今年の2歳戦で猛威をふるい、2歳女王・メジャーエンブレムも輩出し、来年へのさらなる飛躍を目指すダイワメジャー。あるいは、ロードカナロアを超えたともいえる戦績を今年残した世界のマイル王・モーリスを輩出したスクリーンヒーロー。
このあたりでしょうか。ですが、やはり父内国産種牡馬にも焦点を当てておきたい。わたしが今年の戦績も含め、来年も期待しているのがサクラバクシンオーの血統です。今年はアイビスサマーダッシュ勝ち馬のベルカント、連勝は止まってしまいましたが彗星のごとくあらわれたビッグアーサーの2頭が夏競馬もがんばって盛り上げてくれました。そして忘れてはならないのがキタサンブラック。父はまごうことなきブラックタイドですが、母の父にサクラバクシンオーがいるのにご注目。これで3000mを勝ってしまうから競馬は面白いですね。
そして後継種牡馬にもショウナンカンプだけじゃなく、グランプリボスがいます。花嫁がなんと初年度から123頭も集まりました。2歳王者ということで仕上がりの早さがあるうえに、古馬になってからも安田記念でジャスタウェイとも互角に戦っていること、そしてヨーロッパでは当時の怪物・フランケルとも一緒に走ったことがある実績の持ち主。自身が雄大な馬体だけにダートでもいける産駒が出てくると思います。
そんなサクラバクシンオーにさらに夢のある話が届きました。ベルカントが来年ドバイで行われるドバイアルクォーツスプリント(3月26日、メイダン、GI、芝1000m)に出走を予定しているとのこと。もちろんヤネは武豊騎手でしょう。
前哨戦としてシルクロードSを使うか、あるいは直行するか、現状未定ではありますが、1000mならやれますね十分。まさか父サクラバクシンオーでしかも牝馬がドバイに出走するとは思ってもみなかっただけに、来年が早くも楽しみになりました。