【札幌記念2026予想】アドマイヤテラは距離短縮を克服できるか?1週前追い切りと前走内容を徹底検証
公開: 2026/08/06 18:18

札幌記念で注目を集める1頭が、天皇賞・春3着以来の実戦となるアドマイヤテラだ。
秋には凱旋門賞への挑戦を予定しており、今回の札幌記念はその重要な前哨戦。3000m超の長距離GIで高い能力を示した一方、今回は若葉S以来となる芝2000mへの距離短縮が大きなテーマとなる。
1週前追い切りは絶好の内容で、状態面に不安は感じられない。調整過程と前走内容を踏まえながら、札幌記念での可能性を探っていこう。
春天では「スタミナ」と「持続力」を証明
前走の天皇賞・春は、アドマイヤテラの持ち味が存分に発揮された一戦だった。
序盤から無理なく流れに乗り、中団外目でリズム良く追走。向正面からペースが上がる厳しい展開でも手応えを失わず、勝負どころではクロワデュノールを目標に早めに進出。
直線では長く脚を使って上位争いを演じたものの、最後はヴェルテンベルクに差されて3着。それでもクロワデュノールを倒しにいく積極的な競馬を選択した結果であり、内容自体は決して悲観するものではない。
むしろ、一瞬の切れ味で勝負するタイプではなく、長く脚を使い続ける持続力が最大の武器であることを改めて証明したレースだったと言えよう。
芝コースの1週前追い切りは高評価
1週前追い切りは函館芝コースで実施され、初コンビとなる坂井瑠星騎手が騎乗。
アドマイヤシュラを4馬身ほど追走する形からスタートし、直線では内へ進路を取って併入。時計は5F67.1-4F51.2-3F37.3-1F11.3をマークした。
もともと調教では派手な動きを見せるタイプではなく、瞬時に加速するタイプでもない。それでも終始リズム良く走り、追われてからは力強く伸びており、内容は非常に充実していた。
坂井騎手も「イメージ通りで乗りやすい馬。いい脚を長く使うタイプで、洋芝も問題なかった」と好感触を口にしており、初騎乗とは思えないほど馬との呼吸は合っていた印象だ。
友道康夫調教師も「1週前なのでしっかりやった。先週よりだいぶ良くなってきた」と状態面への手応えを語っており、陣営の評価も高い。
さらに、北海道滞在中は馬体の張りも目立ち、「いつ見ても締まった体をしている」とのコメントどおり、休み明けを感じさせない仕上がりを維持している点も見逃せない。
"あえて"芝コースを選択した調整過程にも注目
今回の調整で興味深いのは、函館ウッドコースではなく芝コースを主体に追い切りを行っている点だ。
陣営によれば、この馬はウッドコースではスピードに乗るまで時間がかかり、函館のコンパクトなウッドコースでは本来の動きを出し切れないという。
そのため芝コースで長くスピードを維持する調教を選択。これはアドマイヤテラの特徴を理解したうえで組み立てられたメニューであり、馬の個性を最大限に引き出そうという意図が伝わってくる。
状態についても「デキは本当にめっちゃいい」と陣営が胸を張るほどで、ここへ向けた調整は非常に順調と判断できる。
最大のポイントは「距離短縮」
能力だけで比較すれば、アドマイヤテラは札幌記念でも上位評価が妥当だ。
ただし、最大の課題はやはり芝2000mへの距離短縮にある。
天皇賞・春で見せたように、この馬はトップスピードで一気に突き抜けるタイプではなく、長く脚を使って相手を苦しめる持続力型。2000mでは序盤から流れが速くなりやすく、勝負どころも早く訪れるため、いつも以上にポジション取りが重要になる。
一方で、札幌芝2000mは直線が短く、最後まで脚を持続できるタイプが好走しやすい舞台でもある。洋芝適性についても坂井騎手が好感触を得ており、馬場そのものは歓迎材料と言える。
切れ味勝負になれば分が悪い可能性はあるが、早めにペースが流れ、持久力勝負になれば一気に勝機は広がる。
総合評価
前走の天皇賞・春は3着以上に価値のある内容。長距離GIで示した持続力は現役屈指と言ってよく、その能力が衰えていないことは1週前追い切りからも十分に伝わってくる。
課題は2000mへの距離短縮と小回り適性だが、状態面に関しては文句なし。坂井瑠星騎手との新コンビも新たな一面を引き出す可能性を秘めている。
札幌記念は凱旋門賞へ向かうための試金石。「距離適性」という課題を克服できれば、秋の大舞台へ向けて弾みのつく走りを見せても不思議ではないと見る。

