ユキチャン、ブチコなど、シラユキヒメに連なる美しき白毛一族!
サンデーサイレンスの産駒から、突然変異で生まれ、一躍人気を集めたシラユキヒメを覚えていますか?実はこのシラユキヒメが、これまでに産んだほとんどが白毛です。まさにアイドル一族とも言えるこのシラユキヒメ一族について、今回はご紹介します!!
元祖白毛のアイドル!シラユキヒメ
1996年4月4日生まれで、父サンデーサイレンス(青鹿毛 )、母ウェイブウインド(鹿毛)という血統から突然変異で誕生した白毛の馬です。競走馬としての、成績は9戦0勝という辛い結果でしたが繁殖牝馬としては大変優秀な成績を収めてくれています。
その産駒の多くが白毛として生まれてきており、また、今日ではその成績も優秀な馬が多いのも特徴ですね!
実はこの白毛の馬というのは突然変異で1~2万頭に1頭の確率で生まれるかどうかと言われています。その奇跡とも言える白毛のシラユキヒメが誕生してきてくれたからこそ、メンデルの法則によって多くの白毛の馬が産まれることが出来たのです。
白毛が始めて誕生したのは??
白毛とは、毛色の一種で、全身の毛の大半が白く、肌の色がピンクのことを示します。白毛の馬が、初めてこの世に誕生したのは1896年のアメリカで牡馬「white cross」という名前の馬ではないか?と言われています。
日本では、1979年にハクタイユーが、突然変異で誕生したのが初めてですよ。ちなみに、サラブレッドでは、この白毛の発現は十分に解明されいないと言われています。また、日本で白毛馬が誕生したのは約28頭ほどと言われています。
白毛の遺伝子を持った産駒は白毛に??
意外なことに白毛遺伝子の遺伝は優勢であり、突然変異によって白毛で生まれた馬とは違い、既に白毛遺伝子を持つ馬の産駒は、メンデルの法則により50%の確率で白毛により誕生するといわれています。
実際に、シラユキヒメの子供たちも白毛が多くホワイトベッセル、ユキチャン、マシュマロがいます。その他には白毛のブチであるマーブルケーキや、ブチコもいます。
特にユキチャンは、2008年関東オークス、2009年ではクイーン賞を制し、2010年にはNRA最優秀牝馬を獲得する成績を収めています。そして、ユキチャンも既に繁殖入りし、その産駒にも白毛がおり、デビューに注目が集まっています!
特に今注目されているのが、第2子「シロインジャー」ではないでしょうか?父がハービンジャーという血統で、名前もユーモアがあり注目が集まりそうですね。ギャロップのPOG本の表紙を飾っているので、デビューがとても楽しみです。
牡馬とは違い着実に仔を残すことの出来る牝馬なので、これからもこのファミリーから白毛の産駒が増えることを期待したいですね!