【貴船S予想2020】地方から凱旋、覚醒した逃げ馬スパーダ
中央競馬でデビューしたものの思うような成績が挙げられずに地方へ移籍、その後に成長して中央へ改めて復帰というのはよく見る光景です。成長曲線の時期的によるものなのか、地方競馬で違う環境を経験することが成長につながったのかは一概に言えないことかと思いますが、今週日曜京都の最終レース・貴船ステークスに登録のあるスパイツタウン産駒の5歳牡馬・スパーダもまた注目の一頭です。
美浦・加藤厩舎の管理馬で、テソーロでおなじみの了徳寺健二ホールディングスの所有馬です。デビュー当初の中央時代は2,3着こそあったものの未勝利のまま南関東の大井へ。移籍後も2戦は振るわないレースが続きましたが、逃げるレースを覚えてからは怒涛の3連勝を果たし、今年の2月に中央競馬へ復帰しました。
復帰初戦は1勝クラスで1番人気に支持されるまで注目されましたが、3,4番手追走からバテて8着の大敗を喫し、再度中央の洗礼を浴びてしまいました。
ところが、その後少し間隔をあけて挑んだ5月の1勝クラスでは得意の逃げで5馬身差圧勝を演じ、続く2勝クラスでも同様に逃げて6馬身差と、得意パターンに持ち込んだときの力強さは圧巻のものを見せています。
今回は5ヶ月ぶりの休み明けとなり、得意の東京コースではなく右回りの京都コースということで、これまでの勢い通りの強さを見せられるか、改めて試金石となる一戦です。
登録メンバーを見てもハナを主張したがりそうな強力なライバルは見当たらず、ゲートさえスムーズに出れば今回も勝ち負けが見込めるのではないでしょうか。
京都遠征ですが、主戦の三浦皇成騎手も菊花賞参戦のため引き続き騎乗出来るというのは安心材料の一つでしょう。
ダートのマイル以下では先々、先日の東京盃を制したオースティンなど、逃げて結果を残している猛者もいるため、ここから先どこまで飛躍できるのか注目ですね。