レースでは戦闘モードもレース以外で仲が良い騎手

騎手になるには、競馬学校を卒業し、騎手免許の交付を受けなければならない。内容こそ違えど手順は自動車免許と同じ。プロの騎手になった以上、騎乗ミスをしてしまったでは済まされない。デビューから5年以内、もしくは既定勝利数に満たない騎手は減量の恩恵が受けられる。その恩恵を有利とみて馬券を買うファンも多い。お金がかかっているのだ。ここが非常に重要で、もちろん人間である以上ミスはつきものだが、仕方がないと割り切っている内はまだまだ甘い。お金のかかってない模擬レースなら、話は分かるが、デビューしてからは、そうはいかない。このミスを次の騎乗にいかすと言う考え方を持っていればOKだ。そんな騎手のモチベーションを上げるのがやはり同期の活躍だ。3年間競馬学校で苦楽を共にし、騎手としてデビュー。美浦・栗東にわかれる。

ルーキーイヤーを過ごし、2年目に入ると一般的にはルーキーイヤー程の緊張感はなくなるが、騎手の性格にもよってくるので、一概には言えない。そんな時にレース前の調整ルームで過ごす時間は非常に貴重な時間。同期と暇つぶしにゲームに興じたり、先輩ジョッキーとの競馬談義など、貴重な時間を過ごす。一見レースには関係ない様に思えるが、ここで緊張感を取っている。全ての緊張感を拭い去れるわけではないが、大分緩和される。そして休日は野球をしたり、サッカーをしたりここで息抜きをする。レースではライバルもそれ以外では良き友であり先輩でもある。