重賞14勝ウルトラカイザー、唯一となる初年度産駒が誕生
JRAで週末競馬を楽しんでいる方にはなじみがやや薄いかもしれませんが、道営競馬で活躍してきたウルトラカイザーの初年度産駒が今年誕生しました。
ウルトラカイザーは父レギュラーメンバー、母ローレルワルツ、母の父ダイナレターで1歳上の半兄にアルゼンチン共和国杯などを制したアスカクリチャンがいる血統で、現役時代はダートの幅広い距離で出走し、勝利した地方重賞は実に14になります。
道営記念や中島記念で何度も好勝負を演じ、長きにわたり地方競馬を盛り上げた1頭ですが、繁殖牝馬には恵まれたとはいえず、昨年種牡馬入りして唯一交配したストールンブライドとの間に牡馬が5月28日に誕生しました。
祖母にオークス5着のグランドクロスという血統で、生産は父の故郷でもある新冠町・つつみ牧場です。親子2代で同じ厩舎、同じ放牧地で育っています。
初年度産駒が1頭というのは先々の種牡馬生活を考えると前途多難なスタートといえますが、初年度産駒がまずまずの血統の繁殖牝馬との間に誕生しているだけに、産駒の活躍次第では今後少しずつでも花嫁候補が増えてくる可能性もあります。
父と同様に地方競馬が主戦場とはなりそうですが、唯一の初年度産駒ということで、無事にデビューまでたどり着くことができれば話題になりそうです。
海外からのビッグネームが続々と日本で種牡馬入りするのが当たり前となっている昨今ですが、国内でがんばった馬たちの競走生活後の余生にも注目していきたいところですね。