騎手エージェントの力がものをいう夏競馬。
本来なら、中京のプロキオンSか福島の七夕賞に騎乗している方が自然に思える浜中俊騎手。先週、浜中俊騎手は土日とも函館競馬場で騎乗した。確かに函館は涼しく、中京・福島は暑い。と言っても浜中俊騎手であれば、重賞を日曜日に乗りに行っても何らおかしくない。結果的に先週は浜中俊騎手は七夕賞もプロキオンSも騎乗馬が確保できなった為、北海道での騎乗になった。浜中俊騎手はリーディングにも輝いたジョッキー。まだ30歳にもなっていない。通常なら争奪戦になってもおかしくない。この異変には、東京新聞杯での落馬負傷が影響している。
やはり、負傷休養してしまうと、良いお手馬も他の騎手が結果を出せば、その馬を奪い取られてしまう可能性がある。そこにエージェントの力があれば、負傷中の代替で済むが、力がないと、お手馬をはく奪されてしまう。特に若手ジョッキーは、一戦一戦が勝負。少しのチョンボが、直ぐに結果に直結し、降ろされてしまう。そこまでどんなに良い内容の騎乗を続けていても所詮勝たなければ意味がない。
安定した成績は未勝利戦が多い。若手騎手が重賞に人気馬に騎乗する事はまずない。藤田菜七子騎手でも重賞で騎乗はしているが、いずれも人気薄の馬。勝負の世界は厳しい。今年の夏は、有力ジョッキーの動向に目を離す事が出来ない。