今週土曜の京都競馬10レースは、芝2000mで行われるリステッド「アンドロメダステークス」が開催。後に重賞戦線で活躍する馬を多数輩出しており、出世レースとして注目しておきたい一戦だ。過去5年の勝ち馬には、マテンロウレオ、ディープモンスター、デシエルトといった面々が名を連ねており、3頭とも後に重賞を制している点は興味深い。人気面では、ディープモンスターが1番人気で順当に勝利した一方、マテンロウレオは5番人気、デシエルトは8番人気での勝利と波乱含み。今年も人気薄の激走があっても不思議ではなく、今後に向けて注目すべき一戦といえるだろう。

注目は栗東・宮徹厩舎の2頭出し。シェイクユアハートとマイネルメモリーはともにローカル重賞で善戦しており、実績的にも侮れない存在だ。厩舎の2頭出しは「人気薄が走る」との格言もあり、当日の単勝オッズ次第では馬券検討の上で見逃せない組み合わせとなる。

また、栗東・矢作芳人厩舎から出走するリビアングラスも要注意。京都記念2着の実績を持ち、春の宝塚記念にも挑戦した実力馬だ。今年は馬券圏内に届かないレースが続いたが、今回は久々のオープン特別参戦となり、相手関係は一気に楽になる。坂井瑠星騎手とのコンビ復活もプラス材料で、ここで復活の兆しを見せる可能性は高い。

さらに、短期免許で来日中のC.デムーロ騎手が騎乗予定のアイスグリーンも見逃せない。現在は3勝クラスに在籍するが、フルゲート割れで除外なく出走可能となり、格上挑戦に踏み切る。前走の大原ステークス（京都芝2000m）では2着と好走。姉に重賞馬ディアンドルを持つ良血で、条件戦ながらも素質は上位。C.デムーロ騎手の手綱さばき次第では、重賞級の相手を相手にしても一発があっておかしくない。

波乱と出世が交錯するアンドロメダステークス。今年も未来の重賞ウイナーが、この舞台から誕生する可能性は高い。