【追憶の名馬面】ジャングルポケットシャドーロールを鼻上に装着した怪物が、クラシックロードを席巻した1994年。この年の暮れ、また新たな可能性を秘めた怪物が、靄に包まれた中山に現れた。 漆黒の馬体に星一つ額に戴いたその馬が2歳王者に君臨したことにより、日本...
【栄光の瞬間】1997年第49回朝日杯3歳S・噂の怪物少年最近は、あまり聞かれなくなったが、その昔は仕切りに朝日杯の事を「クラシックへの登竜門」と呼んでいた時代があった。 平成期を振り返ると、アイネスフウジン、ミホノブルボン、ナリタブライアンなど、呼称通りクラシックの舞台で輝い...
【栄光の瞬間】第63回阪神ジュベナイルフィリーズ Joie de possibilités infinies世界トップクラスの技術を駆使して、ザルカヴァやダラカニなど数えればキリがないくらいの名馬を栄光に導いてきたフランスのトップジョッキー、クリストフ・スミヨン。 卓越した才能を持っている彼だが、騎乗態度や過激な言動といった粗...
【栄光の瞬間】2003年第4回ジャパンカップダート It's Show Time‼︎逞しいサラブレッド達が、濛々と砂塵を巻き上げ競い合うダートレース。どこで走っても、サラブレッドという動物は絵になる奴らだけど、私はダートを走る馬達が好きだ。 特に、田圃の様に泥濘んだ馬場状態で行われるレース。馬もジョッキ...
【ジャパンカップ】Welcome! To Japan!サラブレッドは世界を回っている。 この言葉は、競馬をこよなく愛する、ドバイのシェイク・モハメド殿下の口癖である。書籍から得た知識なので、正確に意図するところは分からないが、私は 強い馬、優れた馬に国境は無い。 と解釈して...
【栄光の瞬間】2003、04年マイルCS 黄金色の聖剣極端な脚質を武器に戦う馬は、戦績問わず魅力に溢れている。 例えば大逃げ。ゲートを出た瞬間に、ライバル達を置き去りにして、独り別次元へと駆けんとする姿は、見ていて少し羨ましくなる。 百発百中で決まるということではない。しか...
【栄光の瞬間】2010年第35回エリザベス女王杯・イギリスからやって来た少女2007年。 ICSCからパートⅠ国の認定を受け、競馬先進国として存在している現在の日本競馬。奇跡の大種牡馬サンデーサイレンスの登場以降、飛躍的に能力が向上した日本のサラブレッド達。国内外問わず様々な競馬場を縦横無尽に駆...
【栄光の瞬間】2000年第122回天皇賞(秋)・王者の凱歌1987年、ニッポーテイオーが5馬身差で勝利した第96回以降の天皇賞秋は、一番人気に支持された馬が勝てない時代が続いていた。 最も勝つ可能性があると支持した馬達に、栄光がもたらされない。1年、2年くらいなら、偶然の出来事...
【栄光の瞬間】1996年第57回菊花賞・闇を切り裂く閃光父サンデーサイレンス、母ダンシングキイ。 偉大な兄は、クラシックの舞台で、あのシャドーロールの怪物に果敢に挑み、華麗なる姉は、父に初めて樫のティアラをプレゼントした。 この名家の6男坊として1993年に生まれた彼は、その...
【栄光の瞬間】2002年第7回秋華賞・白秋の淀に咲いた優美な華フランス生まれのマドモアゼル、ファビラスラフインが、死の淵から生還した松永幹夫にエスコートされ初代女王に君臨した1996年から「荒れるGⅠ」として、本命党を泣かせ続けてきた秋華賞。 99年、「穴をあけてスミマセン。」と、...