【福島牝馬S予想2019】波乱含みの牝馬限定戦!ランドネやフローレスマジックなど出走予定馬を考察
春の福島競馬の最後の重賞は「福島牝馬S」だ。1着馬にヴィクトリアマイルの優先出走権が与えられる前哨戦だが、G1にはつながりにくい傾向にある。牝馬限定のローカルG3らしく波乱傾向はかなり強く、好走候補を絞り込みづらいレースでもある。抜けた馬がいない今年も、各馬の取捨が難しくなりそうだ。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみた。
ランドネ(牝4、角居勝彦厩舎)
前走の中山牝馬Sは13着と大敗。ただ、序盤からハナを奪い切れない苦しい展開で先行するも、前崩れで直線でも進路も開かずと厳しい競馬を強いられた。2走前の愛知杯ではスムーズに逃げて3着に粘れており、昨年秋初戦の紫苑Sでも逃げて3着に粘っている。楽に先手を取ることができれば善戦するが、序盤の先行争いが激しくなると一気に厳しくなる。どうしても展開面に注文がつくのがこの馬の難点だ。今回は同系のカワキタエンカがいるので、枠番を見ながら展開を読んで取捨を決めたい。
フローレスマジック(牝5、木村哲也厩舎)
前走の中山牝馬Sは中団から進め、3コーナーから早めに出していって4コーナーでは先頭に並びかけるという積極性を見せたが、直線では粘り切れずに5着に敗れるという内容。2走前のターコイズSでは後方からの競馬で11着と大敗しているので、前走は前目で競馬をする意識があったようにも見えた。結局は前崩れの展開となってしまって積極的な競馬が逆に仇となってしまったが、そんな中で5着に粘れたのは大健闘で、心肺機能はかなり高そうに見える。2,3歳時には重賞での好走歴もある馬で、ここは相手関係的にも恵まれた感がある。
ダノングレース(牝5、国枝栄厩舎)
重賞は2歳時のアルテミスS(8着)以来と久々だが、今年は始動戦の1000万下、初音Sを連勝してオープン昇格と調子を上げてきた。小柄な馬だが馬体も徐々に増えてきているし、小回りの福島も合いそうだ。追われてからの反応も良く、キレもあるが、使える脚はそこまで長くはない。ゆえに福島の短い直線は合いそうだし、小頭数なのもこの馬にとっては好都合。叔母に凱旋門賞2着のシーオブクラスがいる良血馬で、力をつけてきた今、重賞でどこまでやれるかが楽しみな一頭だ。
他にも、昨年逃げて2着に粘ったカワキタエンカや、同3着のデンコウアンジュなど、面白いメンバーが揃った。過去10年で10万馬券以上が4回、うち3回は50万馬券以上という結果からも、波乱含みの一戦と言える阪神牝馬S。果たして今年はどんな結果になるのか?福島牝馬Sは20日(土)に福島競馬場の11Rで実施。発走時間は15:25の予定。