新潟競馬の土曜メインは、ダート1800mで行われるリステッド競走「BSN賞」が開催。今年は下総Sを制したジョージテソーロや、平安S・3着から参戦するレヴォントゥレットなど、実力を示してきた4歳勢が人気を集めることになりそうだ。その中でもとくに注目すべき存在が、前走・阿蘇Sで2着に好走したジャスパーロブストである。

阿蘇Sでは、序盤から早めのペースアップに対応しつつ2番手で先行。展開が厳しい中でも最後まで粘り込み、勝ち馬と差のない2着に踏ん張った。勝ち馬はすでにオープン戦で好走実績を持つ力のある馬であり、その相手に展開不向きながら食い下がった内容は「負けて強し」と言えるものだった。昇級初戦でありながら通用する手応えを示した点は大きな収穫であり、今後もオープンクラスで十分戦えることを証明した一戦だった。

さらに注目すべきは、遠征続きでありながら中1週のローテーションをこなした点だ。これは現状の調子が非常に良好であることを裏付けており、馬自身が精神的にも肉体的にも充実期を迎えていることを示している。2走前の鶴ヶ城Sでは好スタートからハナを奪い、最後まで一度も先頭を譲らず押し切る強い内容で逃げ切り勝ちを収めており、その先行力はこの舞台でも十分に生きるはずだ。

また、先月予定されていたマーキュリーカップは回避となったが、出走していれば上位争いに加わっていた可能性は高いと見られる。今回も、勢いのある4歳勢が相手でも、豊富な先行力と充実した状態を武器に勝ち切るチャンスは十分にある。阿蘇Sの予想記事でも優勝候補の最右翼として取り上げた馬で、今回も当然有力視していきたい。