今週末は2歳重賞の「新潟2歳S」が新潟競馬場で開催されます。新潟、福島、小倉、中京、東京、各地から新馬戦や未勝利戦を勝ってきた2歳馬達が集まり、デビュー後初となる重賞戦に挑みます。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

リアライズシリウス（牡2、手塚貴久厩舎）

東京芝1600mのデビュー戦を快勝したリアライズシリウス。ハナを切ってメンバー最速の末脚を繰り出して7馬身差で圧勝。他馬を全く寄せ付けませんでした。父ポエティックフレアは英2000ギニー、セントジェームズパレスSのG12勝を誇る名マイラーです。2歳世代が初年度産駒で、リアライズの初陣Vが記念すべきJRA初勝利。完成度は高く、2歳戦線のスター候補に名乗りを上げています。

フェスティバルヒル（牝2、四位洋文厩舎）

阪神芝1600mの新馬戦を快勝したフェスティバルヒル。やや立ち遅れ気味のスタートから挽回し、行きたがる面を見せながら馬を前に置いてなだめられ直線へ。軽く促されると楽に先頭に立ち、追われて右へ左へとフラつく若さを見せながらも勢いは衰えず、アルバンヌに半馬身の差をつけて快勝する強い勝ちっぷりでした。十分に乗り込まれて太め感は全くなく、当週のひと追いで態勢は整いそうな好気配です。目指すはもちろん牝馬クラシック路線。無傷V2での重賞を狙える素質馬です。

タイセイボーグ（牝2、松下武士厩舎）

前走のダリア賞・2着から参戦するタイセイボーグ。最内枠からスタートで遅れ、後方を追走。道中、ポジションを上げていき、直線、2番手グループの追い比べに加わりました。そこからもうひと伸び。内の2頭を交わして2着に入線しました。メンバー最速の末脚で追い込みましたが、出遅れとスローペースが響いたかたち。今回は外回りコースに替わって良化しそうな気配もあり、巻き返しの期待は十分です。力を出し切れば、ここでも上位に食い込む力はあるでしょう。