【新潟2歳S2026】追い切りで一段階上昇したシャンデヴァーグ、小柄でも迫力十分
公開: 2026/08/20 18:51

東京芝1600mの新馬戦を制したシャンデヴァーグ。初戦はハナ差の辛勝だったが、この中間の追い切りではデビュー時以上の動きを披露。調整過程を見る限り、素質馬らしい成長ぶりがうかがえる。
最終追い切りは馬なりで優秀な加速ラップ
最終追い切りは美浦坂路で行われ、4F53秒9―3F39秒0―2F24秒7―1F12秒1をマーク。3歳未勝利馬プロミスラインを0.2秒追走する形から馬なりで併入した。時計自体は自己ベストに0.1秒届かなかったものの、馬なりでこれだけの数字を記録した点は高く評価できる。
特に目を引いたのはラスト2F24秒7から1F12秒1へとしっかり加速した点だ。道中は折り合いに専念しながらも、ゴール前では余力十分のまま鋭く反応。最後まで手綱が動くことはなく、スムーズな加速で僚馬に並びかけた姿は完成度の高さを感じさせた。
森一調教師も「先週しっかりやったので、今週は馬なりで気分良く走らせた。いい状態に仕上がったと思う」と納得の表情。追い切り後もテンションが上がることなく落ち着きを保っており、精神面の成長も好材料と言える。
1週前は重馬場でも古馬相手に好時計で先着
さらに評価したいのが1週前追い切りだ。美浦Wコースの重馬場で6F82秒9―5F66秒0―4F51秒2―3F36秒4―1F11秒2をマーク。古馬1勝クラスを0.5秒追走し、最後は0.2秒先着した。
重い馬場を考えれば時計は十分優秀で、ラスト1F11秒2という切れ味も申し分ない。馬場状態を踏まえれば高水準の内容であり、古馬相手に先着した点も大きな評価材料だ。
1週前にウッドコースで長めからしっかり負荷をかけ、最終追い切りは坂路で馬なりのまま鋭い反応を確認。この調整パターンは理想的で、レース当週にピークを合わせる意図がはっきり伝わる内容と見る。
前走はまだ完成途上
初戦の東京芝1600mでは、道中3番手から折り合い良く追走。直線では馬群の内から力強く抜け出し、最後はハナ差ながら勝ち切った。メンバー最速となる上がり3F33秒4をマークし、瞬発力の高さを示した一方で、勝ち切るまでに時間を要した点から完成途上の印象も残した。
実際、津村明秀騎手も「最後はもっと突き放せると思ったが苦しくなった。これから体が成長してパワーアップしてくればさらに良くなる」と振り返っており、当時はまだ伸びしろを多く残していた。
その課題だった馬体面も、この中間で着実に改善している。428kgと小柄な馬体ながら、調教では四肢を大きく使ったダイナミックなフットワークを披露。森調教師も「体は小さいが、バネがあってフットワークが大きい。瞬発力はかなりありそう」と能力を高く評価している。
パワー・持久力戦は未知数
もちろん課題も残る。初戦は超スローペースで勝ち時計自体は平凡であり、最後は2着馬に差を詰められたことから、現時点で重賞級と断言するには慎重な見方も必要だろう。また、小柄な馬体だけに、多頭数でのパワー勝負や持久力戦への対応は未知数な部分がある。
それでも今回の追い切りを見る限り、状態面は初戦以上と考えていい。1週前のウッドコースで鋭い末脚を披露し、最終追い切りでは馬なりで自己ベストに迫る時計をマーク。調整内容だけを比較すれば、メンバーの中でも上位に評価できる一頭だ。
新潟外回りは瞬発力が問われる舞台。その条件は、この馬が持つ鋭い決め手を最大限に生かせる可能性が高い。追い切りで示した軽快なフットワークと反応の良さを実戦でも発揮できれば、重賞タイトル獲得も十分に視野へ入ってくる。

