【宝塚記念2026】有力馬の不安要素を洗い出す!中でも最も不気味な一頭とは?
公開: 2026/06/13 05:00

上半期の総決算となるG1「宝塚記念」が今週日曜、阪神競馬場の芝2200mで行われる。今年はG1馬5頭を含む18頭が集結し、春競馬の締めくくりにふさわしい豪華メンバーとなった。
中心となるのは大阪杯と天皇賞(春)を連勝しているクロワデュノールだろう。すでにG1タイトルを積み重ねてきた実績はもちろん、今年に入ってからの充実ぶりは目を見張るものがある。特に大阪杯では好位から危なげなく抜け出し、天皇賞(春)でも長距離適性の高さを証明した。距離短縮となる今回は流れへの対応がポイントとなるが、自在性の高い脚質を考えれば大きな不安材料は見当たらない。春のG1・3連勝を達成し、絶対王者として夏休みに入れるか注目が集まる。
一方で、能力は認められながらも勝利から遠ざかっているのがダノンデサイルである。近3走はG1で3着が続いており、大崩れこそないものの勝ち切れない競馬が続いている。今回から戸崎圭太騎手とのコンビに戻るが、大阪杯以上ともいえる強力なメンバー構成のなかで結果を残せるかが焦点となる。ただ、裏を返せば常に上位争いを演じている安定感は大きな武器であり、展開ひとつで勝ち負けに加わる力は十分に備えている。
注目度の高い存在がミュージアムマイルだ。実績面では世代上位の評価を受けているものの、今回が阪神芝コース初参戦となる。これまで中山や東京といった関東圏で好走歴を重ねてきた馬だけに、阪神内回り2200mという舞台がどう出るかは未知数な部分がある。それでも鞍上には短期免許期間中に数々の大レースを制しているダミアン・レーン騎手を確保。コース適性という課題を鞍上の手腕で補えるかが見どころとなる。能力比較なら主役級の一頭だが、今回は真の適性が問われる試金石の一戦といえる。
そして伏兵候補として最も興味深いのがマイユニバースである。今年の日経賞を制した後、大阪杯と天皇賞(春)を見送り、この宝塚記念一本に照準を合わせてきた。春の大目標をあえて回避して立て直しを優先したローテーションは異色だが、そのぶん馬の消耗は少なく、フレッシュな状態で出走できる強みがある。
さらに鞍上は横山典弘騎手が継続騎乗。展開を読み切る名手だけに、今年のレースを左右するとみられるメイショウタバルの逃げをどう捉えるかも注目ポイントとなる。前半から流れが速くなれば差し・追い込み勢に展開が向く可能性があり、マイユニバースの末脚が生きる場面も十分考えられる。
今年の宝塚記念はクロワデュノールの3連勝達成に注目が集まる一方で、ダノンデサイルの悲願達成、ミュージアムマイルの適性検証、そしてマイユニバースの挑戦など、それぞれ異なるテーマを持つ有力馬が揃った。実績だけならクロワデュノールが一歩リードする構図だが、阪神内回り2200mは展開や位置取りによって着順が大きく変わる舞台でもある。今年の春競馬を締めくくるグランプリは、各馬の思惑が交錯する見応え十分の一戦になりそうだ。

