【京王杯スプリングC予想2021】カイザーミノル、距離短縮に活路

今週土曜東京のメインレースは、1着馬に安田記念の優先出走権が与えられる4歳以上オープンの京王杯スプリングカップです。

芝1400mのレースということで安田記念よりも短めの距離に適性がある馬たちの参戦が多いこともあってか、なかなか本番に直結しないレースとはなっていますが、今年はここ2年の勝ち馬であるタワーオブロンドンやダノンスマッシュといったハイレベルな馬たちの参戦がないだけに、NHKマイルカップ勝ち馬のラウダシオンの参戦こそあるものの、やや小粒なメンバーが揃った印象もあります。

出走予定馬の中で今回注目したいのは、ロードカナロア産駒のカイザーミノルです。栗東・北出厩舎の管理馬で、異父弟となるジャスタウェイ産駒のエーボスと2頭出しとなっています。

エーボスも前走の阪神牝馬Sで5着とまずまずの競馬をしているだけにどちらが人気薄になるかは微妙なところですが、カイザーミノルは中2週の競馬で【2-0-1-1】と勝率も高いだけに、狙い目はこちらと見ています。

斑鳩S勝利でオープン入り後は、オーシャンステークス5着、マイラーズカップ3着と着実に力をつけてきており、芝の1600mでは条件戦のころから苦戦をしていることもあり、1400mに距離短縮になるのはこの馬にとっては吉といえるでしょう。

気になる点としては東京コースで結果がまだ出ていないところですが、これまで1戦しかしておらず参考外といえそうです。

収得賞金2400万円は本番出走を考えるとかなり厳しく、2着で賞金加算しても安田記念出走に盤石とは言い難いため、ここは本番に向けて全力投球の可能性が高いという状況なのも買い材料といえるかもしれません。