全6戦で行われるサマースプリントシリーズの第5戦、「キーンランドカップ」が今週末札幌競馬場で行われます。勝ち馬には秋のスプリント王決定戦であるスプリンターズステークスの優先出走権が与えられるということもあり、秋の大一番に向けて注目が集まる一戦です。

今回は過去10年間のデータをもとに、人気や脚質といった基本的なカテゴリーを中心にキーンランドカップのレース傾向を探っていきたいと思います。

■「1番人気」は1勝のみでも、複勝率は80%

「1番人気」は1勝のみと勝率は低いですが、2、3着に計7回入着しており、複勝率は80%と高いです。勝率ベースでは最多の3勝をあげている「2番人気」がトップです。

去年は12番人気が優勝し、2008年には最低人気の16番人気が優勝するなど波乱も多いレースですが、1,2番人気の好走率は高いですし、一昨年は1～3番人気の3頭で決まるなど堅い決着となることもあり、傾向が読みにくいレースとなっております。優勝した二桁人気の2頭は、いずれも洋芝適性の高い馬でした。洋芝適性の高い人気薄の激走には要注意です。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■「1枠」は不振傾向に、脚質は「逃げ馬」に注目

コースは札幌競馬場の芝1200mを使用。内外の有利不利はほとんどありませんが、最内の「1枠」は3着が1回のみで不振傾向にあります。

脚質は、「逃げ馬」が勝率・連対率・複勝率の全てがトップです。次いで「先行馬」が好成績で、基本的には前で競馬をする馬が好走傾向にあります。

※上記の「枠番データ」と「脚質データ」は、函館競馬場で行われた2013年を除いた9回分のデータです。

該当馬逃げ馬候補

ナックビーナス
オールインワン

■馬体重は「-3kg～+3kg」に注目

馬体重は最多の4勝をあげている「-3kg～+3kg」に注目。馬体重の増減は、馬体重が増えている馬の方が好走傾向にあります。

■「4～5歳」＆「牝馬」に注目

年齢は、最多の4勝をあげている「5歳馬」ですが、連対率・複勝率では「4歳馬」が好成績。4～5歳が好走傾向にあります。性別は、「牝馬」が6勝をあげており、好走率も牡馬よりも高くなっております。所属は、7勝をあげている「関西馬」が中心となります。

■前走は「函館スプリントS」に注目

前走データは、最多の3勝をあげ、馬券圏内の頭数が一番多い「函館スプリントS」に注目。前走着順は、最多の4勝をあげている「前走1着馬」に注目です。

■騎手は「池添謙一」に注目

どの騎手も2勝以上あげた騎手はおりませんが、唯一1勝1連対している「池添謙一」に注目したいと思います。