なかなか粒ぞろいの京成杯オータムハンデキャップ
今年の京成杯オータムハンデキャップで登録メンバーを見ると、レースが今から非常に楽しみになるメンバーが登録してきている。基本的に京成杯AHは波乱傾向にあるレース。今年はそこまで波乱にはならないのではないかと思っても、実力馬のデキとレース展開にもよって大きく変わってくる。
先ず朝日杯FSの勝ち馬ダノンプラチナ。昨年の暮れは香港遠征も経験し、精神的に逞しくなった。朝日杯FSは勝っているが、極端な早熟馬ではなく持続型の為、能力が落ちると言った事はない。元々ポテンシャルの高い馬だけに、ハンデ58キロも問題はない。
続いて、ロードクエスト。昨年の新潟2歳Sを異次元の末脚で他馬をまとめて差し切りクラシック戦線での活躍が期待されたが、皐月賞8着に敗れ、NHKマイルカップに出走。ここでも持ち前の鋭い末脚を発揮し、メジャーエンブレムにこそ届かなかったが、しっかり2着を確保。ダービーでは11着。距離はマイルがベストだけに今回は休み明けでも好勝負可能。陣営も好勝負しないと困るだろう。
続いてトウショウドラフタ。この馬は1400Mまでなら、現3歳世代の中で1番強い馬と言ってもいい。今回はベストの1400Mから1ハロン長い。ここを克服しない限り、G1タイトル奪取のチャンスが少なくなってしまう。何とかこの1ハロンを克服したい所。残り1ハロンは中山の場合、1番きつい急坂が待っている。パッタリ止まるか、はたまた伸びるか、注目が集まる。
注目馬3頭をあげたが、この3頭はいずれも休み明け。後はデキが大きくものを言ってくる。ダノンプラチナ・ロードクエストは追い込み馬。トウショウドラフタは先行馬。脚質にかなり差があるのも見どころ。このメンバーではスローになる確率は低い。ハイペース濃厚。中山の開幕週は意外と差し・追い込みが決まるので、この3頭は互角とみていいだろう。後は、他馬がどう絡んで来るかによってレースの見応えも増すのは必至。