今週は菊花賞トライアルの「神戸新聞杯」が開催。菊花賞の勝ち馬10頭中6頭は前走神戸新聞杯組となっており、トライアルレースとして非常に重要な一戦となっております。ここ3年は中京競馬場で開催されていましたが、今年は4年ぶりにもとの阪神競馬場で開催されます。今回は阪神で開催された年も含めた過去10年間のデータをもとに神戸新聞杯の傾向を探っていきたいと思います。

■「1番人気」が6勝

人気は「1番人気」が最多の6勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。勝率は60％、連対率と複勝率は70％となっており、軸としての信頼度は高めです。また、勝ち馬10頭中9頭が「3番人気以内」となっており、勝ち馬は「3番人気以内」から選ぶのが定石となっています。下位人気を見ますと、「10番人気以下」は3着内が2回となっており、大穴が絡むケースは稀です。「6～9番人気」は2着3回、3着4回となっており、対抗馬はこのあたりの人気馬から選ぶのがよいでしょう。3連単で10万馬券以上だったことは過去10年で一度しかなく、堅実に決着する傾向が強めのレースです。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■「5枠」が好成績＆「差し・追い込み」がよく絡む

コースは阪神の芝2400mを使用。2020年～2022年は開催がスライドした影響で中京競馬場での開催となっているため、「枠番」と「脚質」については阪神の傾向に焦点を当て、阪神で開催された2013年から2019年の過去7回分のデータをまとめました。

枠は「5枠」が最多の3勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。「5枠」は抜けて好成績で、データを重視するなら問答無用で狙ってみても良いでしょう。内外の差はそこまでありませんが、「1枠」は連対数が0回となっており、最内が不振です。

脚質は「先行」が最多の4勝を挙げており、連対数も最多です。ただ、3着内の回数は「追い込み」が最多となっており、勝ち馬こそ0回ですが追い込み馬が2・3着に絡むケースは少なくありません。「差し」も2・3着にはよく絡んでおり、勝ち馬は先行馬から出やすいですが、2・3着には差し・追い込みが絡んできやすい傾向となっています。

■馬体重の増減が「-3～+3kg」だった馬に注目

馬体重の増減は、3勝を挙げ、連対数と3着内の回数が最多の「-3～+3kg」に注目。

■前走レースが「日本ダービー」だった馬が中心

前走レースは、最多の9勝を挙げ、連対数と3着内が最多の「日本ダービー」が参考レースとしての重要度が高そうです。勝ち馬は前走が日本ダービーだった馬から狙うのがセオリーと言って良いでしょう。前走着順は、最多の5勝を挙げ、連対数と3着内の回数が最多の「1着」に注目です。勝ち馬は10頭中9頭が前走「4着以内」だった馬でした。前走で4着以内に好走していることが、勝ち馬の最低条件と言えそうです。

■騎手はフラットな傾向

騎手は「C.ルメール」が最多の4勝を挙げていますが、今年は騎乗予定がありません。その他の騎手に傾向らしい傾向は見られませんので、騎手についてはフラットな目線で予想したいと思います。