【マイラーズカップ2024予想】絶好の狙い目は素質上位のリューベック、不振続きに終止符を
京都競馬の日曜メインはG2「マイラーズC」が開催。ここを叩いて安田記念へと向かう有力馬が多く、関西馬の有力マイラーが揃う注目の一戦です。今年は過去10年で2番目に多い17頭もの馬が出走を予定しており、予想も難しく混戦模様。本番を占う上でも今回の有力馬の取捨は間違えたくないところ。
今年はG1戦線での実績が光るソウルラッシュやセリフォスあたりが人気の中心となりそうですが、ソウルラッシュはG2でも取りこぼすことがありますし、セリフォスも近走は不振気味と上位人気にも不安材料あり。付け入る隙は十分にありそうです。
そんな中で激走に期待したいのは、ハービンジャー産駒の5歳牡馬のリューベックです。海外G1を制した牝馬ディアドラの全弟となる良血馬で、期待されたデビュー戦では1番人気の期待に見事応えて快勝。期待通りの活躍が期待されていましたが、3歳時のニュージーランドトロフィーで3着後、膝を骨折し半年以上の休養を余儀なくされました。
復帰後は2戦目で勝利し、オープン入りを達成。その後は休養を挟みながら重賞2戦、リミテッド2戦の4戦を走り、6着、9着、8着、10着と結果が出ておらず、ここ1年は調子を落としています。
それでも昨年2月の中山記念では好メンバーが揃った中、道中はしっかり脚を溜めて直線は外を回して追い上げて0秒2差の6着と、掲示板を逃したものの大きく崩れてはいません。続く中日新聞杯は9着と大敗しましたが、2000mの距離が長すぎた印象。次のニューイヤーSも直線で進路が無くなり、追い出しが遅れるかたちとなっての8着。そして前走の洛陽Sは出遅れ挟まれ詰まってと全く自分の競馬が出来ていなかった印象をうけます。
騎手の騎乗ミスもありますが、条件の悪さや不利で自分の実力を出し切れていないという印象が強く、不完全燃焼の競馬が続いているという状況です。毎回上位人気に推される期待値は高い1頭で、ファンも本来の力は上位であることは分かっているはず。
あまりキレはないタイプなので開幕週での競馬は向かい風となりそうですし、最後に勝った昨年の但馬Sでは阪神2000mで上手く立ち回って勝ちきっており、器用さはある馬。姉のディアドラは京都の秋華賞を勝っていますし、京都芝での活躍馬を多く輩出しているハービンジャー産駒ということで血統的には京都コースは問題ないはず。前走の洛陽Sは同じ京都マイルで崩れていますが、京都コースの適性で負けたというわけではなく、巻き返しの期待は十分に残っていると考えます。
ポテンシャルは重賞級の1頭であり、スムーズな競馬さえできればここは勝ち負け。近走の不振で今回はようやく人気も落ちてきそうな気配もあり、妙味のある狙い目の1頭として注目しておきたいところです。