JRAスプリングS(G2)はヴェルトライゼンデ中心、相手選びの一戦か
人気の傾向で述べた通り、とにかく1番人気が堅実に走る傾向にあるレースで、複勝率90%は無視できない好データであると考えます。今年の1番人気の最有力候補は、ホープフルSで2着に好走したヴェルトライゼンデです。勝馬のコントレイルに離されはしましたが、完成度の高さで負けたという印象で、今回はどれだけ成長したかが楽しみな1頭です。
また、ドリームジャーニー産駒ということで小回りの中山コースは相性が良さそうですし、相手関係が楽になるここはデータ通り3着内を外す確率はかなり低いと思われます。前評判の高さとメンバー構成から今回はかなり人気を集めそうな気配がありますので、今回は相手選びの方が難解な一戦となりそうです。
穴馬はあまり絡まないレースですが、今回は妙味のありそうな馬を、相手候補の1頭として紹介したいと思います。
その馬は、ココロノトウダイです。前走の共同通信杯は5番人気で5着という結果で、おそらく今回も同じような人気になるのではないかと思っております。
内容的には先行して何とか5着に粘るという内容でしたが、休み明けプラス12kgという状態でしたので叩かれて今回は良くなる可能性が高そうですし、小回りの福島コースでの好走ぶりから東京から中山へのコース替わりもプラスに働きそうです。決め手がある馬ではないので、前走のようにスローで直線向いてからの追い出しという競馬では厳しかった印象がありますが、4コーナーをまわる小回りの中山なら十分好勝負は可能と考えます。
先週の中山は雪の影響もあり土曜日は馬場が重くなっておりましたが、今週もパワーを要する馬場ならココロノトウダイにとってはプラスとなりそうです。馬格があり非力さは全く感じさせない馬ですし、重馬場が得意なエイシンフラッシュ産駒と血統的にも道悪は問題なさそうです。
このように今回は好転する条件が多く、十分通用しそうな相手関係で少頭数と好条件が揃っております。2走前のきんもくせい特別のように、早めに動き出す積極的な走りができれば上位争いは十分可能であると考えます。
ということで、今年のスプリングSは1番人気が濃厚なヴェルトライゼンデを中心視しつつ、相手にはココロノトウダイは抑えておくという予想で挑みたいと思います。