【安田記念2022予想】新星誕生の予感?本格化した期待の4歳馬とは

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絶対王者が不在のマイル界。新星誕生を待ちわびるファンが多い中、今年の安田記念で期待を集めているのは、前走東京新聞杯を制したイルーシヴパンサーだ。

昨年3歳春までは1800~2000m前後を主戦場としてきましたが、夏にマイル路線へシフトしてからは破竹の4連勝。また、その4連勝は全て東京コースで挙げており、東京マイルで一気に本格化。前走の東京新聞杯ではハイペースを後方から進め、直線はほぼ最後方から外に出して鋭く伸びて快勝。広いコースのハイペースはこの馬にとってベストな条件だった。

今回は経験のない58kgを背負うが、これまで本格化してきたハーツクライ産駒が斤量増の不安のはねのけてきたシーンは何度も見てきた。斤量面よりも気にすべきは、シンプルにG1で通用するかどうかというところだろう。

同馬の武器は終いの爆発力。東京での4連勝はいずれも上がり最速で、33秒台の脚をコンスタントに繰り出してくる。とくに前走の東京新聞杯では、3着のカラテがマークした上がり2位の33秒9より、0秒8も速い33秒1という驚異的なキレ味を披露して快勝した。東京マイルは比較的早い流れを追走でき、かつ上がりも33秒台前半の決め手のある馬が好相性とされているが、まさにイルーシヴパンサーにとってはうってつけの舞台と言えよう。

また、近4戦全てで手綱を握っている田辺裕信騎手が継続騎乗となる点も好材料。今年はすでに東京新聞杯、フローラSと東京の重賞を2勝しており、今春の東京開催は勝利数も多く絶好ムードが漂う。安田記念も2016年に8番人気のロゴタイプで快勝、翌17年も同じく8番人気のロゴタイプで2着、15年には12番人気のクラレントを3着に持ってくるなど、人気薄を度々上位に持ってきている東京のスペシャリストだ。東京マイルで彼以上に信頼を置ける騎手はいないだろう。

先週ダービーを制したドウデュースで躍進しているハーツクライ産駒、今春の東京開催で好調な田辺騎手が継続騎乗。外差しにシフトして来ている後半の東京。連勝中の勢いアリと買い要素は非常に多い1頭である。新星誕生に一票を投じて見る価値は十分ありそうだ。