NHKマイルC(2022)1週前追い切りでラスト1F10.8!セリフォスぶっつけでも不安なし
3歳マイル王決定戦「NHKマイルC」を控え、各馬の調整も最終段階に入ってきた。そんな中で一際目立った動きを見せてきたのが、優勝の最有力候補と目されているセリフォスだ。
1週前の追い切りでは、朝一番のCWで福永祐一騎手と初コンタクト。僚馬のメイショウハクサンとロードレゼルとの3頭併せを行い、最後方から追走。直線促されると2頭の内から鋭く伸び、ロードレゼルにクビ差先着、メイショウハクサンに1馬身先着した。
ラスト1F手前まではまだ前との差があったが、残り150mあたりから一気に並びかけると勢いそのまま突き抜けて最先着と、好内容の追い切りを消化した。動きも申し分ないが、注目すべきはそのタイム。時計は6F81.7-5F67.2-4F52.4-3F36.7-2F22.5-1F10.8を馬なりでマーク。ラスト1F10.8を不良馬場の馬なりで叩き出したのだから驚きだ。
前走の朝日杯FS・2着後は皐月賞へという期待を抱いていたファンも多かったと思われるが、朝日杯FSの反動が大きかったようで、3月上旬にNHKマイルCへの直行を表明。回復に時間が取られたため調教の再開も遅れ、状態面については早くから懸念があった。
しかし、蓋を開けてみればこの時計と動きである。「ぶっつけ本番馬の評価を落とすという思考はもはや時代遅れ」という想いは近年の競馬界の傾向から持ち合わせていたものの、反動のあった後はさすがに慎重な調整を想定していた。マイル王座奪取を見据え、ここまでは順調に上昇カーブを描いていると判断した方が良いかもしれない。