【弥生賞2016予想】皐月賞トライアルも、「勝ちに行く姿勢」見たい
6日(日)の中山メインレースは第53回弥生賞が開催される。皐月賞のトライアルレースである同競走はクラシックを目指す強い馬が集まりやすく、今年も将来が有望な3歳馬たちが揃った。昨年朝日杯FSを優勝した新星リオンディーズと同競走2着馬でデイリー杯2歳Sの勝馬であるエアスピネル、この朝日杯の1,2着はクラシック戦線のトップ候補でもあり、弥生賞を盛り上げてくれること間違い無しだろう。
そしてこの2頭の間に割って入ってきそうなのが前走若駒Sを優勝して2連勝中のマカヒキだ。一昨年の若駒Sの勝馬であるトゥザワールドはここから弥生賞を制し、本番の皐月賞でも2着に健闘していることからも侮れない一頭だ。リオンディーズ、エアスピネル、マカヒキ。この3頭は当日も人気を集める人気上位の有力候補で間違いはないだろう。
トライアルとして出走する上位組、3強の一角を崩すのは誰だ?
ここで弥生賞というレースの位置づけをよく考えてみたい。リオンディーズは賞金的にも問題なく、皐月賞やダービーといった後の大きな目標のことを考えるとここは万全の仕上げではなく、あくまでトライアル的な使い方をする可能性は非常に高い。エアスピネルに関してはこれまで全戦マイルを走ってきており、今回が初の2000mとなる。この距離でどこまでやれるか試走的な意味合いも強いと思うが、ここで善戦すれば後の方向性も大きく変わってくるだろう。そういう意味では路線を左右する重要な一戦。半端な仕上げでは挑んでこないだろう。
ここが正念場、中山で弾けるかタイセイサミット
上位の2頭に比べれば、重賞未勝利のマカヒキやタイセイサミットの方が勝ちに行く姿勢を強く見せそうである。タイセイサミットの名をここで新たに挙げたが、弥生賞や皐月賞と同じ舞台である中山2000mの寒竹賞(500万下)を前走で勝っており、ダイワメジャー産駒としての素質が中山で引き出された可能性は高い。この馬こそここが正念場。デビューしてから毎月走っており疲れも気になるが、前走は中山で適性を見い出し、いよいよ重賞初勝利が見えてきた。日曜は天候が雨の予報となっているが、芝の濡れた路面が得意であったダイワメジャーを父に持つこの馬にとっては大歓迎だ。これまでの重賞戦では不利を受けたり前が詰まったりでまともな競馬をしてこれなかったが、ここは一番力を発揮できそうな舞台。ここにかける思いが強い一頭なだけに買いたくなる一頭だ。