2016年ヴィクトリアマイルも傾向通りの決着になるか

ヴィクトリアマイルに限らず東京マイル戦はNHKマイルCも含めて全般的に内有利・前有利、そしていつも強いサンデーサイレンス(以下、SS)系が一際強い開催・条件という印象がある。

中でも今年で11回目を迎えるヴィクトリアマイルは過去10回中7回がSS系の優勝、ワン・ツーが4回、ワン・ツー・スリーも3回ある。ちなみにNHKマイルCも過去10年中7回がSS系の優勝で、今年もワン・ツー・スリーという結果だった。

馬場の良い開催だけあってSS系でもスピード型が優位という傾向も顕著にある。フジキセキやアグネスタキオン、ディープインパクトやダイワメジャー辺りが良く、逆に地力型のダンスインザダーク、ネオユニヴァース、ステイゴールド、ハーツクライ辺りはあまり良くない。

12年の優勝馬ホエールキャプチャは母父SS、SSの血を持たずにヴィクトリアマイルを勝ったのはウオッカとアパパネの2頭だけということになるので、この傾向に関係なく能力だけで勝ち切るには相当高い能力が求められると言って良いだろう。

例年は傾向的に優位ではない馬が能力で跳ね除けられるかということが1つ焦点になるわけだが、今年は例年以上に出走馬のほとんどがSS系しかも能力上位馬に傾向的に優位なスピード型も多いので、例年の傾向を意識せずともNHKマイルC同様自ずと例年の傾向通りの決着となるのではないか。