【チャンピオンズC予想2017】逃げるのは一体どの馬?逃げ馬候補4頭を考察!
3日(日)に中京競馬場で開催される「チャンピオンズカップ」の枠順が確定し、予想も大詰めといったとこでしょうか。今年のチャンピオンズカップは上位メンバーの実力が拮抗しており非常に難解。とくに今年は逃げ馬らしい逃げ馬が不在で、レースの展開を予想するのも一苦労といった感じです。ということで、今回は逃げる可能性がある逃げ馬候補4頭を以下に挙げてみました。
テイエムジンソク(牡5)
今回1,2番人気を争う人気上位馬のテイエムジンソク。今年の始動戦であった初夢ステークスは初めて逃げて2着に好走しました。主戦騎手だった竹之下智騎手から古川吉洋騎手へと乗り替わりとなった3走前の7月のマリーンステークスでは、初コンビで2着馬に5馬身差を付ける見事な逃げ切り勝ちを果たしました。以来古川騎手が手綱を握り、前哨戦のみやこステークスも制して権利を確保。今勢いに乗っている一頭です。
この馬はとにかく前でポジションを取ってペースを引き上げてスピードで押し切るという競馬が得意です。前走のみやこステークスでは逃げたい馬も多かったので、逃げずとも先行することでペースの流れにしっかりと乗って行って、後続の脚を削ぐことができました。今回は枠順も7枠13番と外目の枠を引けたのも好材料ですし、逃げ馬も不在。他に行く馬がいなければ自ら出していって主導権をとっていくことも十分考えられるでしょう。
コパノリッキー(牡7)
年末の東京大賞典を最後に引退する予定のコパノリッキー。これまで東京大賞典をはじめ、JBCクラシック競走でも逃げ切り勝ちを果たしてきた実績がある馬で、逃げはこの馬の立派な武器です。今回最内の1枠1番を引いたことにより、ますます逃げていくしかないような状況となりました。しかし、今年は4戦し全て控える競馬で、持ち前の逃げは封印して差しに徹してきました。前へ出せずに外から被されるパターンとなると厳しい競馬を強いられる可能性もあります。
ここ3年連続してチャンピオンズカップに出走しておりますが、着順はそれぞれ12着、7着、13着と凡走続き。しかし、いずれのレースでもコパノリッキー本来の逃げを打って自分のリズムで運ぶ競馬ができておりません。今回は何が何でもハナという馬もおりませんし、前走のJBCスプリントを使ったことで本来スピードのあるコパノリッキーに戻っているなら、すんなり逃げていくことができるかもしれません。
ケイティブレイブ(牡4)
去年は10戦して6回逃げて連対率は100%のケイティブレイブ。しかし、今年3月に福永祐一騎手とコンビを組みはじめてからは逃げたのは1回のみ。それでも帝王賞1着、JBCクラシック2着と、控える競馬でも戦えることを証明してくれましたし、競馬の幅はグンと広がった印象があります。同馬を管理する目野哲也調教師は基本的には前で競馬をさせたがっておりますし、今回下げてもサウンドトゥルーやカフジテイクといった強い差し馬がいるので、先行する可能性は高いでしょう。
枠順もコパノリッキーの隣の2番と、先行するには良い枠に入りました。積極的に逃げていく策をとるというよりは、コパノリッキーの番手が理想的。しかし、コパノリッキーが逃げれなければ押し出されて逃げていくかたちとなる可能性は十分ありそうです。
ミツバ(牡5)
昨年の10月のブラジルCでは大外枠から先手をとって逃げていき、これまで見せたことない積極策で見事に逃げ切り勝ちを果たしました。差し馬だと思っていた馬の見事な奇襲が嵌り、鞍上の横山典弘騎手の好騎乗が光ったレースでもありました。現在は松山弘平騎手が主戦騎手を務めており、チャンピオンズカップも松山騎手とのコンビで参戦。
基本は差し馬ですから逃げたのはブラジルCの一戦のみですが、今回のように何が何でも逃げいていく馬が不在の場合、マークが薄いこの馬にとっては逃げていくのも1つの手です。JBCクラシックでも先行して3着に好走しておりますし、色々な意味で侮れない一頭です。