数々の金字塔を打ち立てる武豊騎手、意外にもG1初逃げ切りV

交流G1などではスマートファルコンで他馬を圧倒し、堂々の逃げ切り勝ちをおさめている武豊騎手。天皇賞春でキタサンブラックに騎乗し見事逃げ切り勝ちをおさめました。意外な事にこのレースの勝利で武豊騎手はJRA・G1・70勝と言うまた一つ大きな金字塔を打ち立てましたが、逃げ切りVは初だったのです。

武豊騎手のイメージは先行して折り合いをつけて、タイミング良く抜け出す、先行抜け出しが多いですよね。時には極端な競馬をします。馬の脚質にもよりますが、武豊騎手は自分のお手馬でこれだと決めた脚質を変える事はありません。この辺りが超1流ジョッキーのレースへのあくなき執念といったところでしょうか?

天皇賞・春で武豊騎手は逃げ切りVを決めましたが、一番悔しい思いをしたのは、カレンミロティックに騎乗した池添騎手でしょう。完全に一旦はキタサンブラックを交わしましたが、そこから武豊騎手の手綱さばきに、キタサンブラックの類まれな勝負根性で差し返されてしまいました。当然、武豊騎手もJRAのG1で逃げ切り勝ちがないのは当然分かっていた事だと思います。そこで最後は鬼気迫る壮絶な叩き合いを僅か4センチ制しました。3200M走って着差は僅か4センチです。この辺りも競馬の醍醐味ではないでしょうか?

今週はいよいよケンタッキーダービーでラニに騎乗し、日米のダービー制覇を狙います。ラニもUAEダービーで完全に覚醒した感じがします。どの様な走りをするのかに注目が集まります。それにしても武豊騎手はやはり絵になる男ですね。