【北九州記念】武豊、ベルカントをアテにしてなかった?

「メーンの北九州記念はベルカントに騎乗します。アイビスサマーダッシュをミルコ・デムーロで勝っているので、ここを勝てばサマースプリントシリーズの優勝が見えてきます。なんとか役に立ちたいところですが、ちょっとアテにしにくい面があるので「ドンと来い」とも言いにくいところ。その辺の雰囲気は察してください。」武豊オフィシャルサイト前走のアイビスサマーダッシュではM.デムーロ騎手が騎乗しているが、ベルカントはもともと新馬戦から武豊騎手が主戦騎手として騎乗していた。北九州記念での騎乗は11回目でこの馬のことを一番よく知る騎手と言っても過言ではないだろう。 そんな主戦騎手が指摘する「アテにしにくい面」とは一体何だったのだろうか。距離、ハンデ、状態など、確かにこの馬を不安視するする声も少なくはなかっただろう。しかし蓋を開けてみれば反応も抜群に良く状態は最高に近かったし、前走より1kg増えたハンデも物ともせず、距離も難なくこなしての快勝だった。 武騎手が期待していた以上のパフォーマンスをこの馬は見せてくれたということだろう。武騎手はこれでJRA重賞通算299勝を達成し、300の大台までわずか1勝となった。大記録達成にまた一歩近づいた。 優勝したベルカントは今月2日に新潟で開催されたアイビスサマーダッシュ(G3)に続いて重賞連勝を果たし、全戦績は15戦5勝、重賞は4勝目をあげた。サマースプリントシリーズ優勝に王手をかける価値のある勝利となった。

