伊ダリオ・バルジュー騎手がJRA免許受験へ
地方所属騎手のJRA参戦が今では当たり前になっています。昔なら考えられなかった道を切り開いたのはアンカツこと安藤勝己元騎手でしょう。プロ野球でいえば野茂がメジャーリーグへの道を切り開いき、日本人でも活躍できることを証明したことで後に松井やイチローなどへの後押しとなったことは間違いないでしょう。それと同じく、今活躍中の戸崎、岩田、小牧太騎手もアンカツが開いた道を通って来ています。
そんな門戸開放中のJRAの騎手免許ですが、今年はようやく長年に渡り短期免許での来日を繰り返し、結果を残し続けてきた外国人騎手のルメール騎手・デムーロ騎手の通年参戦が叶いました。
そんな外国人騎手の評価を日本の競馬界に知らしめたのは、わたしはオリビエ・ペリエ騎手ではないかと思っています。シンボリクリスエス、ハットトリック、ゼンノロブロイ、古くはワコーチカコなどなど、「ペリエマジック」と呼ばれる魔術を数々見せてくれました。
そして、ルメール、デムーロに続く外国人騎手の3人目になりうるのが、イタリアのダリオ・バルジュー騎手です。2002~2003年に短期免許で来日し昨年久々に日本競馬に参戦。マーティンボロで中日新聞杯を制しています。
日本でのG1勝ちはコスモサンビームの朝日杯FSのみですが、海外では日本のJCも制しているファルブラヴでミラノ大賞典、イタリア共和国大統領賞を優勝し、目立たない記録としてはあまり名誉なことではないかもしれませんが、キングカメハメハの唯一の敗戦となった京成杯に騎乗していたのもバルジュー騎手です。
鳴り物入りでの登場と行くほどでもない、歴代の外国人騎手の中ではインパクト・実績が少し落ちる騎手ですが、逆にこのレベルの外国人騎手が合格し結果を出していくと、今後も日本で騎乗したいと望む外国人騎手が増えてくるのかもしれません。そういう意味でも騎手免許取得なるか、興味深いですね。